猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介


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新聞小説の猫

毎日新聞に桐野夏生の「だから荒野」が連載中である。
桐野さんの小説というと、週刊文春連載中から「グロテスク」を読んでいた。東電OL事件を題材にした小説やルポは多い。
良く似た事件が米国でもあったらしく、「Mr.グッドバーを探して」という映画があった。
「東京島」や「残虐記」など、桐野作品は怖いものが多い。
「だから荒野」は彼女にしては普通の話である。
連載当初、引きこもりの次男が出てきた。同じく毎日誌上に連載された林真理子「下流の宴」を思い出したが、彼を中心にした話ではない。
誕生日を家族と美味しいお店で、と自ら企画した40代の専業主婦、朋美。彼女がネットで予約した店を実はネット上の「グルメブロガー」の夫は気に入らない。長男は来たが、次男は来ない。贈り物も無く、飲みたがる夫のために妻が自ら「ママタク」を繰り出すハメに。精一杯のお洒落もけなされ、面白いわけがない。些細な齟齬の積み重ねで朋美は先に帰る、と言い出し車を持ち出した家出をする。
そこから、長崎にいる元彼に会いに行くという一人旅が始まる。
夫と朋美の性格の違いは「猫」にも現れる。夫は猫が大好きで飼い猫を可愛がるが、朋美には茶虎は懐こうとしない。
車で高速道路(夫のETCを勝手に使う)のサービスエリアに止まり、食事中に白い野良猫に会う。ホットドッグのウインナを分けてやる。SAで猫には良くお目にかかるので、この辺の描写を見て、桐野さんも猫が好きなのかな、と思った。金子しずかの挿絵もいい。
美男美女の作家夫妻である藤永、小池さんが猫を抱いている姿も想像できるが、キツめの美人の桐野さんにも似つかわしい。

スタインベック短編集 (新潮文庫)

スタインベック / 新潮社







スタインベック「朝めし」
週刊文春の書評は4人で交替して執筆されている。立花隆、池澤夏樹、酒井順子というプロの書き手に混じって、俳優の山崎努。山崎氏の文が一番上手いと思う。彼の勧める本を読みたくなるからだ。
スタインベック短編集の書評。
スタインベックといえば、「怒りの葡萄」と「二十日鼠と人間」を読んで、映画も見た。
短編を今回初めて読んだが、どれも面白い。
1902年生まれとあるが、日本の自然主義小説(ゾラの影響が強いと聞くが)に彼がどれくらい影響を与えたのかは分からない。
山崎氏は「朝めし」の中の、朝食の場面を引用されていたが、それが見事であった。
「若い女はベーコンの皿や、褐色の分厚いパンや、肉汁を入れた鉢や、コーヒー・ポットをならべ、」「赤ん坊はまだ寒さから母親の胴着のなかに顔をうずめて乳を吸っていた。そのチュウチュウ吸う音を、私は聞くことができた。」 「パンにベーコンの肉汁をかけ、コーヒーに砂糖を入れた。」「『こいつはうめえや』そして、また口いっぱいに頬ばった。」 若者が言った。「おれたちはこれで十二日間もうまいものを食っているんだ。」「私たちはコーヒーかすのたまったわずかばかりの飲み残しを地面に投げすてて、またカップにコーヒーをついだ。」
アニメ「アルプスの少女ハイジ」の、山の上の食事場面に感動する方は多いかと思う。
絞りたてのミルクやチーズ。ペーターのおばあさんが固くて食べにくい、と言っていた黒パンでさえ美味しそうに見えた。
「朝めし」もまた、贅沢ではない素朴な食事の描写が素晴らしい。
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by suezielily | 2012-04-17 18:35 | 猫書籍