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「お富の貞操」芥川龍之介

高校2年の時、現国担当のK,古文漢文担当のY教諭という最高の組み合わせに恵まれた。 彼らの熱意ある指導の元、我がクラスは国語の平均点を常に80点を越え、10クラス中常に1位。 私にとっても得意科目ではなくなっていた。
K教諭が読書会を主宰し、参加したことがある。 複数の参加が見込まれることから、同じものが図書室に複数ある書籍に限られたのだろう、彼が選んだ題材は芥川の「蜜柑」である。 参加者の殆どが男性という中、ほぼ全員が「芥川と言えば地獄変などの王朝物しか読んだことがないので…」という遠慮がちな感想を述べた。K先生が一見地味な短編を選んだ理由を考えた者がいただろうか?今もって分からないのだけど。
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芥川龍之介全集〈5〉 (ちくま文庫)

芥川 龍之介 / 筑摩書房

三毛猫がオス?疑惑はどうでもいい。明治間もない頃の一日の風景を鮮やかに切り取った芥川のうまさ。

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何年も経って松本清張を読むようになる。 彼が芥川を尊敬している事も知る。
「顔」という短い犯罪小説で重要な場面…上京しようかという青年が妊娠した恋人が邪魔になり、旅行先で殺める計画を立てる。汽車の中で2人は一見仲睦まじく夏みかんを分け合う。 汽車と蜜柑。これは芥川に対するオマージュである。
NHKで放映されたドラマではドロップ缶に変えられていた。きらきらと光るドロップ…これはこれで象徴的ではあるが。
「お富の貞操」について。 「猫とネコとふたつの本棚」というHPで多くの猫文学書評がアップされているので、そちらもご覧頂きたい。 管理人様は偶然にも谷崎の小説に影響されたHP題にしている。 拙ブログもそうである。 「お富の貞操」に関しても素晴らしい書評であるが、私は違う印象を持っている。
明治元年。官軍が東叡山彰義隊を攻撃する前夜。 小間物店の主人が立ち退いた跡に、新公と呼ばれる若い乞食が雨露を凌ごうと潜り込んだ。彼は短銃を持っている。家には雄の三毛猫が残されている。
そこへ使用人のお富が戻ってくる。「家のお上さんは三毛を忘れて来たって、気違いの様になっているんじゃないか?」
2人は取っ組み合いの喧嘩になる。 新公はお富を「猫は助けてやろう。その代わり。」
…端折ったが、題名の意味するところをご想像頂きたい。
「お富さん、(中略)その猫の命と懸け替に(中略)お前さんにしちゃ、どうも乱暴すぎるんじゃありませんか?」私にはお富は乞食とはいえ、只者ならぬ気配を持った新公に好意を感じていたという印象を受ける。
明治23年。 お富は夫や子供たちと上野を歩いていた。未読の方に詳細は避ける。
三毛猫が雄であるということが気になるが、小説の中ではそう大きな問題ではないと思う。
清張の「脅迫者」はこの作品へのオマージュのような気がする。 なぜそう思うのかは、ぜひご一読を。
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by suezielily | 2012-06-01 13:50 | 猫書籍