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藤堂志津子「秋の猫」

藤堂志津子の「秋の猫」は表題作の他に4編、猫や犬と平凡な男女の交流が描かれた短編集。
早智子は36歳のOL。 恋人の岩本は同い年。 物語は、彼の部屋で彼女が浮気を語気荒く問い詰める場面から始まる。岩本はのらりくらりとかわすが、早智子は部屋に丸まったパンティストッキングが置かれた(相手の女の挑戦的な態度!)のを見て、いつこの証拠品を突きつけようかとスカートの下に隠している。 この喧嘩の描写が面白いので、彼と別れた早智子が猫を飼うようになるくだりはやや唐突な印象がある。
新聞広告で見た老夫婦の家へ訪ね、三匹の仔猫のうち、もっとも快活で人懐こい雄猫を貰う。 その時、3色のパッチワーク柄の不器量な子も気になっていた。雄猫「ロロ」は早智子にも彼女のマンションにもすぐに慣れる。 結局、後に「ミミ」と名づけられる雌も引き取ることに。
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秋の猫 (集英社文庫)

藤堂 志津子 / 集英社






「ロロの名付けには、あんなにも力が入っていたのに、そのときまで私はパッチワークに名前が必要なことさえ失念していた。」「ロロは(中略)楽しげに私を見あげ、」「ミミは、いじいじと体をまるめてフローリングの床に視線を落としつづけた。」とあるように、ロロと比べてミミとの生活は最初から不安要素に満ちている。ある日、彼女はミミと「もう、やっていけないかもしれない……」と思う小事件が。 その時、たまたま電話をかけてきた岩本と数日後に喫茶店で落ち合い、猫についての悩みを打ち明けるのだった。
ミミについて「仔猫同士の、いわゆる生存競争につねに負けていて、」「いじけた性格になったのか。」という早智子の見解は興味深い。 猫の兄弟姉妹に何匹も会ったが、仔猫時代から性格がお互い全く違う子がいるのが不思議だ。
 岩本は冒頭の喧嘩の際も「優しい嘘」をつき通すし、早智子に電話をかけてくる辺り、別れる気は無かったのかもしれない。しかし、相談の内容が「やり直したい」でも「新しい男」の話でもなく、猫の相談とは…女は猫との生活で完結している。元彼は必要ないのであった。
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by suezielily | 2012-07-10 14:51 | 猫書籍