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重松清、「ノラや」を読む

重松清編著で「百年読書会」なる本を見つけた。朝日新聞の「日曜読書面」で「重松清さんと読む 百年読書会」(2009年4月~2010年3月)として十二作品をとりあげ、連載していたそうだ。以下、その十二の小説。()内は、寄せられた投書数。総数1万3000通に及ぶ。
太宰治「斜陽」(2053通)、深沢七郎「楢山節考」(1426)、向田邦子「あ・うん」(1273)、夏目漱石「坊ちゃん」(1201)、大岡昇平「俘虜記」(1091)、幸田文「おとうと」(992)、松本清張「砂の器」(877)、内田百閒「ノラや」(862)、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(913)、川端康成「雪国」(742)、開高健「オーパ!」(678)、三島由紀夫「金閣寺」(706)





12作品、各4週に渡り、投稿を募集したそうだ。参加者は12歳から97歳というが、投書していない読者もいただろう。本書では各作品の解説もある。重松氏が投稿を読んで、それについても公平な意見が述べられる。私が読んだのは4冊しかないが、「金閣寺」を「課題図書のうち、一番難解だが、最後まで読んだ」という投書もある。全作品読んだ参加者が殆どなのか?
朝日新聞のWeb版で「ブランケット・キャッツ」を連載しておられた重松氏である。
毎日新聞の日曜版で「獅子王」を連載、初めて彼の作品を読んで以来、気になる作家だ。
近年起きた有名な事件のいくつかを取材したルポを重松氏がまとめた文庫本を見つけた。その中に、私の地元で、女子小学生が同級生に殺害されるという痛ましい事件があったが、それも氏が取材しておられたのだ。
それを読んで氏が我が街に取材に来られた事を知り、ますます親しみを持った次第。
さて、「ノラや」の新聞紙上読書会であるが。
何しろ、猫の事を書いた随筆である。読者は猫派、犬派、猫に興味が無いどころか嫌いだという人まで投書して、賛否両論。嫌いなら読まなけりゃいいではないか、投書までして、と思うがさすが読書好きな、中でも12作品全て読んで有名な作家に投書を読んで貰いたい、と思う程の人々だ。氏が「ノラや」を選んだ意味や、おそらく読者にとっては、初めて読む作家である内田百閒の世界を知るいい機会だと感じたのだろうか。意外にも、もっと有名な作品である「金閣寺」よりも投書数が多い。
大人の男性が、猫が失踪した悲しみを何度も繰り返す描写に、同じ旋律を延々と繰り返すラヴェルの「ボレロ」を連想したという投稿も複数あったという。
彼等には「サラサーテの盤」をお薦めしたい。原田芳雄主演の映画「ツゴィネルワイゼン」の原作である。
そう言えば、原田さんの葬儀で素晴らしい弔辞を述べた盟友・石橋蓮司は再現ドラマで百閒の、それも「ノラや」の場面を演じたのであった。
寄せられた投稿をいくつか挙げてみる。
<百閒先生の態度に最初はあきれ、次に感嘆し、やがて敬服に変わった 東京都・60代男性>
<ノラの食べ物が美味しそうなので真似て作って食べたら、少し太った 福岡県 30代男性>には、重松氏が「僕はこの一節に百閒先生のエッセーに通じるものを感じたのですが」という。同感だ。そして、ノラに美味しくて栄養価の高い食事をあげ、本当に可愛がっておられたのだなあ、ということを読者の実験!?が証明したのだった。

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by suezielily | 2013-02-07 19:18 | 猫書籍