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有吉佐和子のネコ描写

図書館から「夕陽ヵ丘三号館」を借りた。長年の有吉ファンであるが、読んだことがなかったし、そう有名な作品ではない。
ネコの描写があるとは、全く期待していなかった。
社会派の作家であるからして、本作品の猫の描写も、なんと! 一流企業の社宅に住む奥様方が、夫の出世のために、猫が好きな上司の妻に取り入るための道具として扱われるのだ。
以下、主人公の時枝音子の大阪時代の友人、山野夫人の手紙より。
「『ニュースといえば支店長のお宅で猫が、あの始終妊娠していた白猫です、あの猫が近いうちにまたお産があるらしくて、生れたら是非一匹と今からゴマすりに行っている人があるという噂です。』」





「『支店長夫人の猫のことですが、支店長が代わるとなると仔猫をもらうのも意味がないので、それに次に来る支店長夫人が前支店長夫人から拝領の猫を持っている奥さん連中をどう思うか問題なので、猫のお産が近づくのを、みんなハラハラしながら見守っています。』」

そして東京に移転した川北夫妻宅へ、それも「愛猫のための耐熱ガラス鍋」を歳暮として届ける音子。
「『まあ、お高いものでしょう? おそれ入ります。チロちゃん、嬉しいわねえ』 チロというのは、もちろん、川北夫人の愛猫の名前なのである。」
「音子は動物が好きな方ではないのだが、チロちゃんなる相手に鍋を届けた手前、川北夫人がこう言えば、いそいそと抱きとって、喉のひとつも撫でてやらなければならない。」
何とこの鍋は、他の家から送られた歳暮ののし紙などを丁寧に取り去って、使いまわしたのである。
他にも、有吉氏らしい皮肉やユーモアのある描写が満載。
戦後日本が復興し、建設ラッシュ、海外勤務、カラーテレビの普及などなど、日本人に勢いがあった時代だ。モーレツ社員ということばやそれに伴う新しい風俗が描かれる。
現代の作家でいうと、林真理子や湊かなえ、宮部みゆきなど、彼女等が今書いている小説の世界とあまり変わらない事を、とっくの昔に有吉氏はその鋭い筆で書いていたのだ。

彼女の作品の中では特に有名ではないが、猫描写が思わぬ収穫であった。
恍惚の人、複合汚染などの流行語を生み、玉三郎主演の舞台「ふるあめりかに袖は濡らさじ」(亀遊の死)や、水谷八重子、杉村春子、山田五十鈴らが主演する舞台の原作を書き、若き日の管直人氏に「高齢の市川房枝議員の後継者として」選挙に駆り出されそうになり、皇女和宮の「替え玉説」が後に、定説となる…。こんなスケールの大きい作家が、今、いるだろうか?
近年では、スキャンダルで消えそうになった沢尻エリカが再生したTVドラマ「悪女について」、これも有吉氏の原作であった。
有吉さんが娘さん共々、猫がお好きかどうかは未確認。猫の描写を見たら、あまり感心がないように見受けるのだが。

名作「華岡青洲の妻」にも猫は登場する。しかし、世界で初の、麻酔薬を使っての外科手術に成功した名医・華岡青洲の話であるからして、ネコの使われ方というのが…以下、本書を読んで頂きたい。
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by suezielily | 2013-02-13 19:15 | 猫書籍