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真夏の死

三島由紀夫の自選による短編集「真夏の死」を借りた。素晴らしい作品ばかりなので、横着しないで買おうと思う。収録作品は、「煙草」「春子」「サーカス」「翼」「離宮の松」「クロスワード・パズル」「真夏の死」「花火」「貴顕」「葡萄パン」「雨のなかの噴水」の十一編。
「雨のなかの噴水」と「花火」は既読であった。それ以外の作品は初めて読んだ。
「葡萄パン」の不良少年少女達は、「月」という短編にも登場する。1963年当時の最先端の若者達を描いた異色の作品だが、楽しんで書いているのが分る。彼らは、「隔意なく附き会ってくれた」そうだから。

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伊豆今井浜で実際に起こった水死事故を基に描かれた「真夏の死」。
生田勝の妻である朝子が主人公である。
田園調布に住まうという裕福な家庭である。長女が生れた時に、義妹の安枝は嫂の申し出を受けて、上京したのであった。子守を手伝う傍ら、兄に洋裁学校へ通わせてもらい、義姉や甥姪たちの洋服も仕立ててやった。
朝子は安枝と子供達…清雄、啓子、克雄を連れて伊豆半島へ避暑に来ていた。
砂の城を築くのに飽いた子供達は、波の鳴動を楽しんでいた。気がつくと、長男長女の姿がない。
顔を歪めた次男の姿が陸にいるばかり。安枝も波に打たれて心臓麻痺で倒れる。克雄が泣き出し、人々が駆けつける。1952年の作品だが、ここら辺の描写は淡々としていて、三島特有の煌びやかな修飾が殆ど見られない。上質の、ミステリ作品を読んでいるかのよう。
「 永楽荘の番頭が呼びにやられた。村の少年が、この光栄ある役目に興奮して、誰か他の者にこの役目を奪われないように、灼けた砂の上を非常な速さで永楽荘へむかって駈けた。」
物語は、二人の子供と妹を亡くした生田夫妻と次男の克雄のその後に長い頁を割いている。
A浜で起きた凶報を知った夫は、タクシーと湘南電車で伊東へ向かった。
「 これだけいる乗客のなかで、自分ほど不幸な人間はあるまいと考えることは、勝を急に日頃の勝から、一段高いのか低いのかそれはわからないが、別の特別の人格へ移しかえるように思われた。」
「 どんな死でもあれ、死は一種の事務的な手続である。かれらは多忙だった。」「 勝も朝子も、たしかに自分たちは『気が張っている』と思っていた。朝子はこの狂わんばかりの悲しみと、この気持の張りとが、どうして両立するのかわからなかった。」
やがて秋になる。安枝はある日、友人で宝塚歌劇が好きな有閑夫人に付き合って興行を見にいった。楽屋を訪ねた後、客席へ戻る時に歌劇団員たちが舞台へ雪崩れるのにすれ違った。踊り子の中に、衣装に大きな鍵裂きの跡が縫われているのを見つけた。
「この質実な縫目は、朝子の質実な心に親しく触れた。ふいに安枝を思い出し、あの洋裁好きの処女が一家の生活に与えていた意味を思い出した。」
やがて朝子は次女を産む。事件の二年後、朝子の提案は勝を驚かせる。
ラストの数行が、特に見事である。
短編集の他の作品では、特に「翼」が好きだ。サモトラナのニケという有名な彫刻があるが、あれを思わせる描写がある。
“Death in Midsummer”, is a short novel written by Yukio Mishima in 1952, based on the true story the disaster at sea happened in Imaihama beach, Izu.
Asako Ikuta, a house wife who belongs to the upper middle-class, goes on vacation to a beach resort with her three children and Yasue, her sister- in-law.
One day, she took a nap in the inn they stayed. Yasue was nursing her nephews and niece at the beach.
Get tired of making the castle of the sand, children enjoying the rumbling of the wave. She recognized the older nephew and the niece disappeared and the youngest boy was frowning. She also fell down from heart attack.
The story constitutes a large percentage of describing how the rest of the family, Asako, her husband, Masaru and their boy, Katsuo live and face the world after the disaster.

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真夏の死 [新潮CD]

三島 由紀夫 / 新潮社


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by suezielily | 2013-03-21 18:31 | 文学