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ヘミングウェイ「雨の中の猫」

アーネスト・ヘミングウエィの「雨の中の猫」を読んだ。原題は”Cat in the Rain”. Theや aの定冠詞のどちらもついていない。と、すると特定の猫ではなくて一般的な、猫か?
翻訳は西崎憲で十四の短編を選んだのも翻訳者が兼ねている。長い解説文でヘミングウェイの生涯についても簡潔に書かれている。
「窓の真下に水滴を滴らせる緑色のテーブルがいくつかあり、そのひとつの下に一匹の猫がうずくまっていた。猫は滴ってくる雨水に濡れないようにできるだけ身を縮めていた。」





妻は、窓から見える仔猫が気になる。
アメリカ人の夫婦がイタリア?かどこか欧州の小さなホテルに滞在している。夫については年齢や風貌は何も書かれていない。多分、30代後半といったところ。妻は「少女のような」、髪の毛は「男の子のように短く切りそろえられた」とある。夫婦仲は悪くはないが、どうやら旅から旅、という生活に妻は不満を抱いているらしい。
「雨の中の猫」はとても短い。文庫本でもわずかに6ページ。原文では何ページになるのだろう。
小さなホテルの経営者のイタリア人夫妻の中睦まじさと、屋外の仔猫というモチーフで主人公二人の夫婦仲の危うさを巧みに描き出している。
「仔猫が欲しい。膝の上に乗せて、撫でるとごろごろ喉を鳴らす仔猫が欲しい」という妻に夫のジョージ(妻の名前は書かれていない)はベッドの上から動こうとせずに、本を読み続け、「そうかい」という。
「それに自分のスプーンとフォークを使ってテーブルで食べたい。(略)それから仔猫が欲しい、新しい服が欲しい」「猫が欲しい。いま欲しい。髪も伸ばせなくて、ほかにも楽しいことがないんだったら、猫くらい飼っていいはずよ」
 妻の小さな要求と夫の態度で、二人の生活が想像できる。簡潔で説明過多ではないのに、見事に行間を読ませる。少女のような妻に若い頃のミア・ファーローを重ねて読んだ。映画「Sheltering Sky」を思い出す。
思いがけないラスト。是非、この短編を読んで頂きたい。
 「雨の中の猫」の次のページから「キリマンジャロの雪」が始まっている。
ちくま文庫に収められた他の作品は「清潔で明るい場所」「白い象のような山並み」「殺し屋」「贈り物のカナリア」「あるおかまの母親」「敗れざる者」「密告」「この身を横たえて」「この世の光」
「神よ、男たちを愉快に憩わせたまえ」「スイスへの敬意」「橋のたもとの老人」である。
スタインベックの短編集を読んだ時も思ったが、情景描写がとても巧みだ。
 ヘミングウェイは世界各国を転々とし、従軍や新聞記者時代を経て、結婚は四回。写真を見ても分かるとおり、立派な風貌である。
日本の作家と比べて、骨太で逞しく、スケールが大きく、それでいて繊細でもある。
三島由紀夫や安部公房が受賞できなかったノーベル文学賞を受賞という栄誉に輝きながら、謎の自殺を遂げている。
 I read Hemmingway’s short story; “Cat in the rain”. It is translated by Ken Nishizaki and I wanted to read original one.
“Cat in the rain” is very impressive and I like it. The description of the cat and comparison between Italian Hotel owners and his wife (warm and settled) and American couple who maybe traveled entire world told the crisis of their relationship. Hemmingway never refers how they are living and who they are, you just imagine the fragments of wife’s dialogue and husband’s (George, but her name was not told!) cold reaction. You can read between the line and I prefer this kind of story.
I imagine Mia Farrow’s performance if it was adapted to film when she was young, while my reading.
Translated by suzielily.
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An interpretation of Ernest Hemingway's Cat in the Rain

Franco E. Ponte /

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by suezielily | 2013-04-11 19:25 | 猫書籍