猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介


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志賀直哉「猫」

志賀直哉随筆集に猫に関する文が一つだけあった。一九四七年作。
作家本人は猫がそんなに好きではないようだ。この随筆が書かれた当時、16歳の娘が猫を大変可愛がっていたそうだ。それも、彼女が最初に「書庫に猫が仔を三疋抱いて寝ているのを発見した。」という。
「動物好きは大体、犬好き、猫好きと二つに分かれるようだ。メーテルリンクは犬好きで、自分の戯曲の主人公の名を採ったペリアスという小犬のことを『私の犬』という随筆風の小論文に非常な好意をもって書いているが、やはり猫は嫌いとみえ、『青い鳥』では猫は悪者になっている。」
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余談だが、映画の「青い鳥」ではいい魔女はE・テイラーで、悪い魔女も有名女優だったが誰か思い出せない。
小猫のうち、一疋だけでいいから飼いたいという娘が提案した。母猫は板の間で仔猫に授乳していたが、時々いなくなる。本来の飼い主の家へ帰るらしい。
数日後、母猫が近所のMさん宅の門前に蹲っているのを見かける。娘に母猫に似た虎斑の一疋を抱かせて、訊きに行くと、やはりMさん宅の猫だった。娘は三疋とも返さねばならぬとがっかりする。
しかし、結局虎斑の小猫一疋を貰い受けることに。
Mさん宅の小猫は他の家にも貰われていく予定で、寂しさからか母猫が志賀家の小猫に乳を飲ませにやってくる。
可哀想になり、家へ入れてやる事にした。そんなある日、母猫が仔猫を連れて出て行ってしまった。
「『一杯喰わされたね』と私は笑った。慾も得もないような満足しきった母猫の様子に、安心して、(略)猫にその気があったか、どうかは別として、正に一杯喰わされた感じだった。」
Mさん宅には他の二疋はいたが、志賀家の仔猫は帰っていなかった。

「私は他の二疋もよそへやられ、その淋しさで、来るのだと思っていた。ところが、そうではなく、掛け持ちで乳を呑ませていたのだ。動物は数の概念がはっきりせず、三疋が二疋になっても気づかずにいるというような話を聞いた事があるが、猫は案外、賢い動物だと思った。」

ここまでくると、一杯喰わされたどころかすっかり猫好きになっている「小説の神様」である。
仔猫はMさん宅で見つかり、志賀家に戻ってきた。

ところで志賀直哉といえば、女性関係がなかなか派手だった人である。「家内」や「娘」というと、つい「何人目の方だろう…」などと思う。林真理子の「女文士」で真杉静枝と武者小路実篤の関係を知り、志賀直哉についても書かれているので初めて興味が湧いた作家だ。
「小僧の神様」転じて「小説の神様」と呼ばれる作家だが、他の作家がそう思う理由が正直分らない。

ただ、この随筆にはとても好感を持った。最初から猫好きではなかったが、徐々に愛おしい存在に変わってくる様子が伝わってくる。
小僧寿司チェーンの名前の由来は志賀直哉の作品に拠るのだろうか?

The Cat Who Had 60 Whiskers (Cat Who...)

Lilian Jackson Braun / Jove


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by suezielily | 2013-04-27 19:19 | 猫書籍