猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介


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伊丹十三の猫

伊丹十三が大変な才人であることは分ってはいたが、世間ではその全貌は案外知られていないかもしれない。
私もそうだった。俳優、映画監督、翻訳業については知っていた。しかし、その洒脱なエッセイで「スパゲティのゆで方、“アルデンテ”」を一般的に知らしめたこと、名優P・オトゥールとの交流、商業デザイナーであったこと、「レタリングで日本一美しい明朝体を書く」人であったことは知らなかった!
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伊丹十三の本

新潮社





美しいイラストや本の装丁。海外ロケで宿泊したホテルの便箋にホテルの部屋をイラスト入り手紙は特に、「こんなふうにささっと描けたら、素敵だなあ…」とため息が出る。
村松友視、南伸坊、重松清、和田誠など、伊丹氏の才能を惜しむ人々のインタビューやエッセイも収録。
大河ドラマ「峠の群像」で吉良上野介を演じる前に伊丹氏が温水ゆかり氏に話したこと。「吉良は僕にいわせれば、儀典に通じたプロフェッショナルだったんだなぁ。浅野内匠頭は素朴というか、融通のきかない男で…」と。
大佛次郎の「忠臣蔵」関連の本はエッセイしか読んでいないが、吉良側の重臣の性格描写のために猫を飼っている、という設定にしたそうである。大佛氏は猫好きで知られるが、吉良を一方的に悪く描いていないということがこの創作上の演出でも想像できる。
そして、伊丹氏もまた、猫が好きだ。
こじつけついでに、伊丹氏の文筆業の師匠が山口瞳で、山口氏が高橋義孝を師と仰ぎ、高橋氏の師が内田百閒…そう、ひ孫の師弟関係?で、百閒と伊丹氏は猫がお好きなのだ。高橋氏は百閒の猫が失踪した際の、周囲の人間を巻き込んだ騒動を師に面と向かって罵倒した人だ(親しい間柄だから出来た事か)。
この本には猫を描いた水彩画やDrawingも十数点、掲載されている。猫の絵に「一切空」と書かれたものが二点。猫の絵を焼き付けたTシャツも。
伊丹氏がヴァイオリンを弾く傍に猫の写真。彼の足元に猫が寝ていて、その傍にワインボトル。まるで猫が一杯引っかけたような、面白い写真だ。
心理学教授の岸田秀、朱實夫妻の飼い猫はお客さんが苦手なのに、伊丹氏には初対面で懐いたそうだ。
「時に猫は、はしゃぎまわる小児のようでもあり、時に猫は哲学的な瞑想に耽る老人のようでもある」(「再び女たちよ!」より)
年譜を見ていると、平成五年に映画の公開二日目に、映画館のスクリーンが上映中に切り裂かれる事件、とある。晩年の映画の題名を見ても、正直、「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」のように何度もTVで上映された記憶が無い。
自殺のことはすっかり忘れていた。そういう事をなさる方という印象が無かったので、驚いた覚えがある。
サローヤンの”Papa, you’re crazy”を所持している。伊丹氏の翻訳だ。例えば、”He slept”. ”He went outside.”といった文章があるとする。それを他の翻訳者が「フランクが眠った。フランクは外出した」と訳するところを、氏は「彼は眠った。彼は外出した」と訳していた。あとがきで、その理由が書かれていた。内容は殆ど忘れたのだが、その事がとても印象に残っている。ちなみに”Mama, I love you”の翻訳は岸田今日子氏。
何でもお出来になる大人の男性。そういう方が少なくなった。
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by suezielily | 2013-05-08 19:07 | 猫書籍