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夏生とかなえ

湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」、「贖罪」、「往復書簡」と桐野夏生「ハピネス」を読んだ。
さすがに一気に読ませる。
お二人と宮部みゆきさんは、読者層が被るかもしれない。
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温和そうな容姿のせいなのか、宮部さんはお二人に比べて、登場人物に手厳しい筆誅(筆に拠る天誅)を加えることは控え目に見える。
何冊か読んだが、そんなに極端な悪人が出て来ない印象を受けた。
桐野夏生さんのことを「容姿で書いている」と評した人がいたが、同感だ。
「ハピネス」は、「VERY」というセレブな女性達を主な読書層とした?雑誌に連載されていたという。
主要登場人物は、まさしく都内の、高層マンション二棟に住む未就学児を育児中のママ友五人。
すぐにでもドラマ化して頂きたい内容だった。
私の妄想キャスティング。
主人公の花奈ママこと、有沙はミムラ。賃貸で格落ちのベイイーストタワー(BET)に住む。夫とはある事情で別居中。近所の別のマンションに住む洋子。土屋アンナに似た長身の美女という設定なので、ズバリ、そのアンナさん。グループを仕切る元CAの美人、より眺めの良いベイウエストタワー(BWT)に住むいぶママは木村佳乃。めぐママ、真子ママはやや印象が薄いので思いつかない。
有沙、洋子、いぶママの対照的な三人に次々と色んな事が起こる。
都会の待機児童問題については、話がややこしくなるからかあえて触れていない。
桐野さんのミステリー作品のファン層には物足りないかもしれないが、あちこちに散りばめられた毒は彼女らしい。
こんな女達の話を書く桐野さんも怖いが、都会のある地域のママ友カースト(勝手に命名)を体現しているであろう、VERYの読者層…多分、私は関わることもないだろうな。
「子は鎹の、甘納豆」という迷言を吐いたのは、明石家さんまだった、そう言えば。

かなえ先生の作品は読んだ4作品のうち、3つは「非の打ちどころの無い美人が犯人or被害者」である。
現在「週間新潮」で連載中の「豆の上で眠る」も、主人公の姉が美人で優しいという設定だ。
「贖罪」はやや強引な展開もあるが、面白かった。海外勤務の若夫婦の生活描写に無理があるというか、東京のマンションの生活と変わりない印象だ。

湊かなえ「往復書簡」は、若い男女や担任教師などの手紙のやり取りだけで物語が構成されている。
小学校の頃に起った事件に囚われている人々、三つの短編を収録。
最初の作品は、要となる事件で、登場人物の1人が顔を怪我してその後、友人達と音信普通になるというくらいで、殺人事件が起こるわけではない。
が、「ミステリを期待して読んだら、誰も人が死なない」ことで失望している私のような読者のほうが余程どうかしているな、と苦笑してしまう。

 二つ目の作品は被害者の妻が、「教育熱心で児童からも好かれる立派な小学校教諭」であるという点で、またしても「非のうちどころのない」人物だ。
まったく、かなえ先生はそういった人が周辺にいて、何か恨みでもあるのだろうか、と勘ぐってしまう。勿論、殺すことなど出来ないから、その非凡な才能で筆誅を下しているのかしら。
三つ目の作品。主人公の若い恋人達のうち、男性が婚約者を置いて海外青年協力隊(作品では海外ボランティア、とある)としてP国に派遣される。
これもかなえ先生にしては、海外の描写に説得力がない。幻冬社だろう、儲かっているのに、まして相当の部数が期待できる湊作品である。作家の描写にリアリティを持たせるために海外取材の費用を出すのは、出版社側の義務ではないのか。出版業界が衰退するのも、むべなるかな。

~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~
筆誅、という語は林真理子氏の書評を書いていた作家の、造語と思われます。

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by suezielily | 2013-06-25 23:01 | 文学