猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介


by suzielily

プロフィールを見る
画像一覧

以前の記事

2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
more...

カテゴリ

全体
猫書籍
文学
Cat Salon,猫カフェ
猫写真、猫関連
猫TV,movie
音楽、music
本のまくらquiz
TVドラマ、movie
初めまして introducing
野球、baseball

最新のコメント

nobikunJさま ..
by suezielily at 16:22
Richard Brau..
by nobikunJ at 18:04
LuckySevenSt..
by suezielily at 16:51
どこかにある猫の国の奈知..
by LuckySevenStars at 12:16
LuckySevenSt..
by suezielily at 15:23
面白そうですね〜。 ヘ..
by LuckySevenStars at 15:11
LuckySevenS..
by suezielily at 17:59
マンチカンが可愛すぎる可..
by LuckySevenStars at 17:20
LuckySevenS..
by suezielily at 17:33
suezielilyさん..
by LuckySevenStars at 13:37

フォロー中のブログ

エコ猫な人々
すみやのひとり言・・・
路地猫のひとり言
ヒトは猫のペットである
春待ち日記
たびねこ
ちりめん戯縫
大杉漣の風トラ便り
4にゃん日記+
猫イズム
のらマニア ~長崎ぶらぶら猫~
浅草・銀次親分日記
シェークスピアの猫
ぎんネコ☆はうす
ルドゥーテのバラの庭のブログ
猫と文学とねこブンガク

外部リンク

最新の記事

ネコ大特集!荒ぶるオスの真実 
at 2017-11-13 16:27
ドストエフスキー「賭博者」
at 2017-11-10 17:19
文学記事過去ログ
at 2017-11-04 00:00
猫も、杓子も。
at 2017-10-27 17:23
コンスタン『アドルフ』
at 2017-10-26 17:40

最新のトラックバック

ヘミングウェイ「雨の中の猫」
from ネコと文学と猫ブンガク
高見浩訳「雨のなかの猫」
from ネコと文学と猫ブンガク
一茶の猫俳句
from ネコと文学と猫ブンガク
「波の塔」の猫
from ネコと文学と猫ブンガク
内田百閒の広告
from ネコと文学と猫ブンガク
キャットサロンの猫
from A Cat, a Camer..
キャットサロン(A Sa..
from 猫と文学と猫ブンガク
日経新聞・フィギュアの世..
from ナチュラル&スローライフ

ご注意 notice

野球川柳、写真、英文記事等は無断転載禁止。 コメント下さった方、有難うございます。

ライフログ


芥川龍之介全集〈5〉 (ちくま文庫)


猫に時間の流れる (中公文庫)

検索

タグ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

猫
本・読書

画像一覧

贋々作『猫』

阿川弘之のエッセイを借りた。
漱石の「我輩は猫である」に内田百閒の「贋作吾輩は猫である」があるのだが、阿川氏が漱石版を読み返したついでに、「参考にと思つて、僕は内田百閒の『贋作吾輩は猫である』も読み返してみたんです。さうしたら、こちらの方が遥かに佳かつた。」そうだ。




私もその意見に賛成である。書いた当時、百閒は猫を飼っていなかったが(「ノラや」という傑作が後年書かれるが)、漱石は猫に名前をつけていなかったが、百閒は「アビシニヤ」と名付けている。この辺からして、違う。もっとも、漱石は学者先生達やその周辺にいる人々を猫の視線で語らせているのだから、名前はまだ無い、でいいのかな…。

 「贋々作『猫』」より、抜粋。
「こんなものが創り出せるんなら、自分も『猫』の贋々作を書いてみたい、ちよつとさう思ふくらゐ感心しました」(略)「あの、それ、うちで出しませうよ」(略)「きつと面白いお作が出来上がると思ひます」「(略)贋作に感服のあまり、ちらとそんな気を起したといふに過ぎないのです。大体猫嫌いの傾向があつて、猫を飼つた経験が無いし、(略)及ばぬ猫の竹登り、実際にやれることではありません」「(略)猫なら適当なのを私が探して来ます」(略)編集者に猫を世話してもらつて、そいつを吾輩の末裔に擬して、しつらへが如何にもわざとらしい。」
「先方は、二十年前のKさんとのやりとりを知つて、贋作の贋作に興味があるらしかつた。(略)『明治、昭和、平成三代の[猫]を三つ併せて読んでみたが、『群像』六十周年記念号に載つた贋々作が一番つまらない』」、さう評価されては、(略)漱石百閒両先生に対しても却つて非礼にあたるだらう。」
「落語にも講釈にも、小説にもだれ場がある。真作『猫』の、寒月君が(略)迷ふ話など、典型的なだれ場で、(略)同じ長丁場でも、『贋猫』作中の幾場面かの方がずつと面白い。」
「昭和二十五年贋作出版後間もなく東京新聞に出た伊藤整さんの『同時代評』に曰く。『漱石のユーモアよりも洗煉されてをり、文章や作為の無駄も少い。(略)能狂言のやうなその藝は、一種芳醇な酒の味に似てゐる』仰せの通りなり。これと拮抗し得るやうなにせもの作りを志すは無謀なり。(略)『猫』の贋々作一篇、書くつもりで色々想を練つてみたがつひに書けなかつたといふことを書いてはどうだらう。」

 最後まで読んでも、小説としての贋々作は書かれていない。
仕事熱心な編集者に請われているのに頑固な親父様…娘の佐和子さんが「TVタックル」で曲者たちを見事に捌いておられるのも、むべなるかな。
e0265768_17563616.jpg
e0265768_17564660.jpg

[PR]
by suezielily | 2013-11-28 18:43 | 猫書籍