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金子信久「ねこと国芳」

金子信久の「ねこと国芳」を図書館より、借りた。
他の国芳関連の書籍と違い、本文を英語に翻訳したものも併記されている。翻訳はパメラ三木、カーステン・マッカイバー。

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金子信久氏は国芳や山東京山が江戸時代に描(書)いた原文を現代語で要約してくださっていて、その時点で大変有難い。
以下、日本文と英文を抜粋。
「10  賢女烈婦伝  大納言行成女(けんじょれっぷでん だいなごんゆきなりむすめ)/
藤原行成といえば平安時代の書の名手だが、その娘が主人公。(略)絵を描くのが好きで、ある時、花と蝶を描いていたが、うたた寝してしまった。すると、いつも膝の上にいる猫が、描かれた蝶を捕えようと飛びつき、紙を破いてしまった。(略)現代人には意外だが、江戸時代には、猫は蝶を食べるものだという通念があったらしい。
/Biographies of Wise Women and Virtuous Wives: The Daughter of Dainagon Yukinari/
Fujiwara no Yukinari was a famous Heian-period calligrapher and it is his daughter who features here. Yukinari’s daughter liked painting pictures, and on one occasion while painting flowers and butterflies, she nodded off to sleep. The cat that was a permanent fixture dozing on her knee then pounced on the butterfly in the picture in an attempt to catch it, and tore the paper. Though unfamiliar to modern viewers, in the Edo period it was widely thought that cats ate butterflies.」
「おこまの大冒険『朧月猫の草紙』から Okoma’s great adventure, The Cat’s Tale
/70  朧月猫の草紙 おぼろづきねこのそうし/
国芳の時代、もう一人の猫好きがいた。戯作者の山東京山である。『朧月猫の草紙』は、京山の文と国芳の挿絵が織りなす猫物語の傑作。(略)
ここでは第二編の中から、おこまの冒険の一部をご覧いただこう。(略)
鰹節問屋、又たび屋こなえもんの飼い猫「こま」。隣家の恋猫「とら」と家を出て、ついに心中を決意する。「覚悟はよいか」「にゃんまみだぶつ」。そこへ「ぶち」が来て、2匹を思いとどまらせる。
/The Cat’s Tale /
In Kuniyoshi’s day there was another cat-lover: author of popular fiction, Santo Kyozan. The Cat’s Tale is a feline epic combining Kyozan’s text and Kuniyoshi’s illustrations.
Let us join Okoma’s adventure at the second volume.
Okoma is the pet of dried bonito wholesaler Matatabiya Konaemon. She absconds with her beloved Tora from next door, and at length the pair attempt double suicide. “Are you quite certain?”
”Hail Ami (aow)Tabha Buddah!”
Then along comes Buchi, who stops them from carrying out the deed. 」
「流行猫のおも入 /鈴の付いた首輪の中に役者たちの似顔絵。(略)
「おも入」は芝居の言葉で、表情やポーズで心模様を表現すること。(略)
もちろん、実在の歌舞伎役者の猫版で、それぞれが誰なのかも推定されている。国芳の猫には、本物の猫を写したリアル系と、この作品のように人間の姿かたちを合成した人間系がある。
Fashionable Cats Doing Mime Performances (Ryuko neko no omoire)
The subdued tones in these actor caricatures in collar and bell frames conversely adds to their charm. Omoire is a theatrical term meaning to show one’s state of mind through facial expressions and poses, and indeed each cat seems to have truly taken its role to heart.
These are of course feline versions of actual kabuki actors, and there would have been much speculation about the identity of each.
Kuniyoshi produced cats resembling the genuine article, and human-cat syntheses of the type shown here.」

英語訳は立派なものだが、どうしてもlost in translation(翻訳の際に原文のニュアンスが失われること)がある。 朧月猫も、単にCatだし、草紙はTaleと、おそらく物語だとか他の言葉でも一緒くたなのだろう。(源氏物語もTale of Genji)
鰹節問屋とか、又たび屋こなえもんという猫ならではの名称も単に英文になっただけで、その駄洒落ぶりは伝わっていない。
「覚悟はよいか」と言われれば、日本人ならばある特殊な状況が想像できるのだけど、“Are you quite certain?”とは、身も蓋もニャい。「にゃんまみだぶつ」と猫が唱える、深刻なはずの心中(double suicideというのも何か違う気が)がユーモラスなかんじで、「南無阿弥陀仏」らしき訳が載っているが多分、伝わっていないのだろう。 日本語と全く同じ表現が多分、英文にないので似たものでsubstituteするしかないのかな。
日本語訳された海外の作品もこういう事は多々あるのだろう。

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ねこと国芳

金子信久 / パイインターナショナル


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by suezielily | 2014-01-02 17:49 | 猫書籍