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内田百閒我樂多箱

備仲臣道の「読む事典内田百閒我樂多箱」を図書館より、借りる。
 内田百閒の著作のなかにある語を五十音順に並べた、内田百閒早わかり、といった体である。
以下、猫に関するもののみを抜粋。
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「おふさ/ 名作『サラサーテの盤』で、石巻の芸妓だった美女の名がおふさである。(略)同名の女性が出てくるのは、犬ぐらいもある大きな白猫が不気味な小説『白猫』で、こちらはお房であるが、宿の女中である。」
「『贋作吾輩は猫である』/ 装釘は、原典の夏目漱石『吾輩ハ猫デアル』初版本(橋口五葉装)を模したものであった。」
「『クルやお前か』/ 昭和三十八(一九六三)年七月、東京書房から刊行。(略)二十篇を収録したうち「ノラに降る村しぐれ」など三篇は『ノラや』から再録している。」
「猫/ 内田百閒は無類の猫好きだと思い込まれているようだけれど、実はそんなことはない。自身でも『泣き蟲』という文中に、猫好きという一般の部類には入らないと書いているし、彼が愛して止まなかったノラとクルツあるいはクルでさえ、好き好んで飼ったのではないと記している。(略)隣りの空き部屋に、猫が入っていったという『猫』や『白猫』の不気味な猫の存在は、どう見ても心の底から猫を好きだった人の描きようではない。(略)二匹とも、ペルシャだのシャムだのという珍重される高価な種類でもなく、そこいらにいくらでもいる猫であった。クルの場合は、行方不明ではなく、みなに看取られて病死するのであるが、いなくなってからというもの、百閒の悲しみようは尋常一様ではない。」

 この事典のうち、「猫」の項目の「内田百閒は無類の猫好きだと思い込まれているようだけれど、実はそんなことはない。」や「心の底から猫を好きだった人の描きようではない。」という記述。
 無類の猫好きかどうかについては疑問符がつくのは、私も同意見ではあるが、師匠の夏目漱石にしたって、そうではないか。「吾輩ハ猫デアル」の結末がそうだ。百閒の贋作は、執筆当時は猫を飼っていなかったにも関わらず、漱石よりも百閒の描写のほうが猫に対して親切である。
「心の底から猫を好きだった人の描きようではない。」については、猫を飼っていた(いる)作家の多くが、その作品の中で猫を可哀想な目に遭わせる描写をしていることを備仲さんはご存知ではない、とは思えないのだが。
三島由紀夫の「午後の曳航」など、有名な作品もある。小説の中の猫の描写を知って、三島の全集読破に挑戦中の私でさえ、怖くて読んでいない。ヒロインを演じたサラ・マイルズは好ましい女優であるが、映画も未見である。

なお、猫が好きにも関わらず酷い描写がなされている作品は他にも、黒島伝治「紋」(ネット上では、「青空文庫」で読むことができる)、小池真理子「柩の中の猫」がある。
湊かなえさんが猫をお好きかどうかは未確認だが、彼女の出生作の「告白」もそうである。(これも途中で読むのを止めた)
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読む辞典―内田百けん我楽多箱

備仲臣道 / 皓星社


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by suezielily | 2014-04-11 17:20 | 猫書籍