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吉村昭「月夜の記憶」

吉村昭の随筆集「月夜の記憶」を借りた。
以下、目次の抜粋。
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「Ⅰ 月夜の記憶/詩人と非詩人/小説家の矛盾/小説を書き出すまで/この一書/わたしと古典――伊勢物語/学生時代の同人誌/刑務所通い/ニュースの一画面から/小説と私/津軽と太宰治/三度会った男/Ⅱ お大事に……/「杉田玄白 訳」の不思議/実験動物の世界/Ⅲ 二つの精神的季節/私の中の戦中・戦後/抜刀/靖国神社/戦争は終ったか/「沖縄戦」を取材して/Ⅳ  政治家と公害/人殺しの分母/現代語の卑しさ/自ら法を破る政治家/千円のライスカレー/簡単ながら……/夜の銀座/「どうも」/外国人に恥かしい?/Ⅴ  ああ青春/墓地と息子/背広と万年筆/一升瓶を抱いて/年来の畏友/居候亭主/メンチ、コロッケ/あとがき/解説  秋山駿/年譜  木村暢男/著者目録  木村暢男」
「ああ青春」より、抜粋。
「その頃、文学の世界は百花繚乱と思えるほど、毎月続々とすぐれた文学作品が文芸誌や総合雑誌に発表されていた。(略)
 私は小説を書くことをすすめた友人のKに誘われて、東大近くのクラシックなアパートに住む劇作家木下順二氏をたずねたのもその頃であった。盲蛇におじずのたとえ通り、Kは落ち着いた口調で木下氏と話をしていたが、私は初めて眼にする作家の木下氏の顔をうかがうだけで一言も口をひらくことができなかった。木下氏の部屋の隣室の入口には、フランス文学者の森有正氏の標札がかかっていた。
 (略)三島由紀夫氏の家をたずねたこともある。玄関に出てこられた御父君は、
『息子は昼と夜をとっちがえて困ります』
と、顔をしかめておられた。玄関の履物入れの上には『愛の渇き』の校正ゲラが置かれていた。
 その後、数名で三島氏の家には二度ほど行った。氏は不快な顔もせず、ビールをすすめて下さったり、ラディゲの話をして下さったりした。そして、たしか二度目におたずねした時であったと思うが、『仮面の告白』に署名をして一人々々に渡して下さった。
 (略)さすがに作家の自宅を訪問する無礼に気づいて、その後Kと私は木下氏のアパートにも三島氏の家にも足を向けることはしなかった。」
 この後、吉村氏は大学時代に発行していた同人雑誌の費用を捻出するために、著名な噺家を招いて古典落語研究会を学内でひらく。そのくだりも面白い。吉村氏はなかなか優秀な学生プロデューサーでもあったのだ。最近、村上龍氏の「69 sixty nine」を読んだのだが、吉村氏よりも若い世代で地方出身者の龍さんのエネルギーに圧倒されたばかりだった。「吉村さんは東京生まれで東京育ちで学習院だもの、だから出来た部分もあるけど…」と思わなくも無い。
「刑務所通い」の項に詳細が書かれているとうり、小菅刑務所の囚人の印刷部に同人誌の印刷を依頼(安くあがるのだそうだ)していたそうである。
吉村昭は一九二七(昭和二)年生まれで二〇〇六(平成一八)年に死去。妻は作家の津村節子。
「抜刀」は戦中の話だが、韓国のセウォル号の事件とそっくりな、(事故というよりは)ある悲惨な事件について書かれている。
三島由紀夫は大正一四年生まれなので、吉村昭とはわずか二歳違いなのに、既に作家デビューしていて、しかも「愛の渇き」はデビュー後の二作目の長編だったと思う。

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へぐりさんちは猫の家

廣瀬 慶二 / 幻冬舎


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by suezielily | 2014-09-08 18:43 | 文学