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金井美恵子「詠まれた猫」

金井美恵子の「猫、その他の動物」のなかの「詠まれた猫」より、抜粋。
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「 子供の頃、夏休みの終り近くになって、宿題というものが(略)姉が徹夜をして靴屋の小人のように絵日記を私のかわりに代作してくれるのだった。
 澁澤龍彦氏のお見舞いにいった時、そんな話をすると、今でもそうやって書いている作家がいる、と(略)
すぐに彼が何を言いたいのかわかったので、それはお姉さんでも小人でもなくてある種の動物が書くんでしょう、と答えると、紙に、夢枕獏と書き、獏のところへ線を引いて、これが枕もとでせっせと書いている、と身振りをした。澁澤さんとは、いつも空想上のものも含めて小動物の話をしていたので、(略)ことの他に猫を詠んだ俳句の眼につく、柴田宵曲『古句を観る』(岩波文庫)を読むことにした。芭蕉と同時代の無名俳人たちの有名ではない句のアンソロジーである。」
 金井氏は澁澤氏のサド裁判の証人の一人だったと思う。晩年の、澁澤氏は声も出ないような状態であったそうで、このエピソードは微笑ましくも、あの知の巨人が…と痛ましい。
「 散花や猫はね入てうごく耳  什佐
などという句は、うららかな花がすみと同時に、耳を動かして眠っている猫の夢を連想させるし、散りかかる桜の花びらの色彩との映りから言って、耳の内側も鼻も足の裏もがピンク色の猫と見たい。
子を運ぶ猫の思ひや春の雨   里倫
というのも、猫が口で子猫をくわえて運ぶ様子を知っている人には捨て難い風情があるけれど、同じ春雨と猫ならば、
春雨や障子を破る猫の顔    十丈
のほうを私はとる。
『障子の破れから猫がぬっと顔を出す、というのは平凡で』『締出された障子の外から、猫が紙を破って入って来る』という『猫を飼ったことのある者なら、しばしば経験する実景』と宵曲は書くが、私は残念ながら障子紙をバリッと破って入って来るような大胆で図々しい猫を飼ったことがない。(略)
『障子を破って猫が顔を出すのは、俳味横溢して面白い』わけで、前記の私の飼っていた猫は上品で利発だったが、あんまり俳味はなかろう。」 
 他に、この項に引用された句は、以下のとおり。
「うら道の露の深さや猫の腹   夕兆」「蚊屋釣ていれゝば吼る小猫かな   宇白」「蝿打に猫飛出ルや膳の下    江」「子をうんで猫かろげなり衣がへ    白雪」
なお、「蝿打に」の作者の名前が入力できない。さんずい、につくりが「文」の字で交差した左側に点もある。
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黒魔術の手帖 (河出文庫 し 1-5 澁澤龍彦コレクション)

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by suezielily | 2015-04-12 16:50 | 猫書籍