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池波正太郎「お千代」

池波正太郎の「お千代」より、抜粋。
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「 一  
炊いた御飯へ、鰹節のかいたのをまぜ入れ、醤油をふってやんわりとかきまぜ、ちょいと蒸らしてから、これをにぎりめしにして、さっと焙った海苔で包む。」
 のっけから、素朴だが美味しそうなにぎりめしの描写から始まる。池波正太郎の筆によるものだと、すぐ分かる。醤油がなければ、ネコ飯といったところだな、とも思う。
主人公の大工、松五郎の弁当である。
「 松五郎は、(略)二十二のときに一本立ちの職人となった(略)、それから十年もの間独身を通してきた。(略)そして、いつのころからか、白い牝猫を飼いはじめた。
『女より、猫のほうが、よっぽどおもしろくてね』
などという。(略)
『うちのお千代(猫の名である)がね。(略)目刺を焙っているとね。お千代が火鉢のへりにつかまっていて、目刺が焼けるとね、ひょいと引っくり返してくれるのさ。(略)夜中にね、(略)ひょいと目をさますと、お千代がね、まくらもとで猫じゃ猫じゃを踊っていやがるのさ。……でね、おれが[おい、お千代。踊りがうめえな](略)お千代め、尻尾を、こう軽く振ってね、はずかしそうに笑うのだよ』」

 朋輩も呆れる松五郎の猫ぐるい。
棟梁が若い寡婦のおかねという女性を紹介するという。
「『でも寝床には、お千代がいますよ』」
『(略)十年も生きている婆あ猫を抱いてどうするつもりだ。(略)』」
女房をもらわなければ、縁を切る、とまで言われて松五郎は観念した。
「 すると、土偶の一隅にうずくまっていた白猫のお千代が、(略)嫌な目つきでおかねを見上げているのである。お千代は、(略)人間なら七十をこえているだろう。(略)
『お前を捨てても、お千代は捨てられねえ』
(略)松五郎がおかねの躰にふれるのは月に一度がせいぜいのことで、
(略)そのあとで、
『お千代。ごめんよ、ごめんよ』
 と、かの白猫を抱きあげ、自分の寝床へさっさと引きあげてしまうのであった。」
 
 この飼主と相思相愛の猫は、思わぬところで主人への忠義心を見せるのである。
そこは「おたま」という作品にも共通する。

 三月末で有線放送のチャンネルの多くが見られなくなった。
福岡ローカル放送などを楽しみにしていたのに、地上デジタル放送の移行など、国民は誰も頼んでいないのに。
それで、時代劇チャンネルはかろうじて見られるので、必然的に見る事が多くなった。
「剣客商売」の再放送を見ているので、この作品にもすんなりと入っていける。
食事の場面が必ず登場するし、ご隠居(藤田まこと)は若い妻の似顔絵を描く場面もある。池波氏は絵もお得意であったな、とドラマ制作側が敬意を表しているのがよく分かる。
ちなみに「おたま」という短編は「剣客商売」の番外編といった内容で、やはり猫が登場する。
その作品がTVドラマのシリーズで映像化しているのかは、分からないが。
小林綾子が演じる若い後妻は、猫が好きではないという設定だが、ご本人はプライベートでは猫好きなのである。
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by suezielily | 2015-05-11 17:45 | 猫書籍