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中山可穂の「小説を書く猫」の「役に立つ猫」より、抜粋。
「 猫とは本来、役に立たない生き物である。
 犬のように番犬の用をなすわけでもなく、猿のように芸を覚えるわけでもない。
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食べて、寝て、遊んで、排泄する。猫の生活とはただひたすらなその繰り返しであって、実用性とか生産性とかの言葉とはまったく無縁の存在だ。昔の猫は鼠を退治するという役目を担っていたようだが、近頃の家には鼠は出ないし、出たとしても猫のほうがびっくりして逃げ出してしまうだろう。
もっとも、そこが猫のいいところでもある。(略)媚びることなく、人間に喜んで奉仕をさせる。(略)貴婦人のような気まぐれさ、(略)すっくと背筋を伸ばして遠くを眺める横顔には哲学的な深遠ささえ漂っている。猫はただそこにいるだけで神々しい。(略)
今、うちには役に立つ猫が一匹いる。仔猫の姿をしたつぼ押しである。こういうものを考えつくひとは、きっと猫を飼っていて、(略)飼い猫を見ながら、(略)あのぷよぷよした肉球で肩を揉んでもらえたらどんなに気持がいいだろう、と猫好きなら一度は夢想するが、あいにく猫の肉球は人間の肩凝りをほぐすためにはできていない。せめて長い尻尾で代用させよう、ということになったのだろう。この尻尾がほどよい長さで、(略)使わないときは机の上に鎮座しているが、後ろ姿もなかなかキュートだ。わたしの愛猫は普段は恋人宅に預けてあるため、たまにしか会えない。そんな猫寂しさも少しだけまぎらせてくれる。」
 肩を揉む猫、なら「ぽちたま」などのペット番組で見たことがある。女性が経営するマッサージ店で飼っている猫が、「仕上げ」の際に施術されている顧客の毛布がかかった背中に乗り、移動しながらモミモミしてくれるのだ。「温めます」という経営者の声で、じっと顧客の上に乗ったままであった。スポーツマッサージを施術されていた女子高生は満足げであった。
 「京都まで」より、抜粋。
「 引越しのたびに大量の本を処分してきた。(略)
オーディオ屋のおじさんはいい人だった。(略)(オーディオ専門の買取業者といっても、系列に家電部門もあるらしく、手広く商売しているようだ)。最後の名残りにと聴いたマイルス・デイビスの、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』の痺れるような深みのある音をわたしはいつまでも忘れないだろう。」
 「小説を書く猫」はエッセイ集。

猫に関する内容ではなかったが、中山さんが大変にお怒りの一文があった。
某有名大学(学生数が大変多い…というから、想像はついたが)の学生から、ゼミの課題で好きな作家の全作品を読んで、その作家について論文を書け、ということなのでインタビューをさせて欲しい、という申し出があった。
引っ越したばかりで、どうして住所などの個人情報が漏れたのだろう、と出版社にも問い合わせたが、情報源は分からなかった。
作家の名鑑があるそうだが、昔と違って今は公表しない作家もいるという。出版社などを通しての申し出、ではなくて直接来たという常識の無さを中山さんはお怒りであった。
その大学のゼミの女性講師や、事務局や所属する学部の責任者などに問い合わせたが、大学側の対応もまずかったらしい。中山さんはエッセイに書くことで筆誅を加えたわけだ。
 似たような事例は林真理子も週刊文春のエッセイに書いていた。
ある晩、若い男性が自宅に尋ねてきたという。
ご主人は相手にするな、といったが若い男性ファンが来たということで林さんも無下には断れまい、と対応した。すると、分厚い封書を手渡し、「僕は林さんを通じて有る人と繋がりたいのです」と言った。
彼は、秋元康氏のファンであった。
失礼な申し出であるが、親切なことに、「これを投函したところで沢山の郵便物にうもれる。じきに秋元さんと食事の約束があるから、その時に渡してあげる」と返したら、「いや、いいです」とその封書を引込めたそうである。
何だ、彼はどうして欲しかったのだろう。失礼な上に図々しい事この上ない。
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by suezielily | 2015-06-01 17:44 | 猫書籍