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北條文緒「猫の王国」

北條文緒「猫の王国」より、目次。みすず書房。発行は2011年12月。
「猫たち   『野良ちゃん』/小次郎がいい/猫の王国
ボストン再訪   アーヴィング通り四十三番地/シーギー
あとがき」
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「猫の王国」より、抜粋。
「 兄はフィン、妹はダーヴァル。メイン・クーンの子猫である。(略)
二〇〇七年一一月の勤労感謝の日以来、二匹はわが家で暮らしている。来たときにはまだ名前はなかった。
 偶然にも、前の飼い猫小次郎が死んだのがかっきり一〇年前の一一月二三日だった。
(略)飼い主を探しているメイン・クーンのことを知り、片倉家に連れていってもらい、市価の半額で譲り受けた。(略)
車が動き、もとの住みかが遠ざかりはじめたとき、籠のなかから悲痛な声があがった。雄猫が籠に顔を押しつけ、(略)必死に外に出ようとしていた。(略)おかあちゃーん、人さらいだよう。(略)トパーズ色の眼を見開いている。贅沢な敷物を丸めたような姿でものうげに横たわっていた母猫は、今頃わが子の姿が見えないことにうろたえているだろうか。(略)
家に着いて籠から出ると二匹は部屋の隅にひしとかたまって身を縮め、体をぴくぴくと震わせていた。
室内で改めて眺めるとゴージャスな猫たちである。体じゅうが柔らかな長い毛で覆われ、尾は体長の半分にも及ぶ。それを貴婦人のコートの裾のように流して横たわり、座るときはしゃなりと足もとに巻きつける。」
 猫を題材にした小説や随筆を書く作家の多くが「名前はまだない」のフレーズを入れている。漱石の影響は本当に、大きいようだ。
著者の北條文緒は1935年生まれ。東京女子大学名誉教授。英文学専攻。英国小説に関する著書、訳書のほかに、エッセイ集「ブルームズベリーふたたび」、800字短編集「嘘」、「飜訳と異文化」がある。訳書はE.M.フォースター「眺めのいい部屋」など。
 図書館で分類「910」の棚を物色することがあるが、偶然、「猫の王国」という題名を見つけた。
作者の経歴にも大いに興味をそそられた。
「アーヴィング通り四十三番地」より、抜粋。
「 学生のころから私の望みは小説家になることだった。大学生のとき江藤淳のモトカノだという噂の上級生の紹介で彼とその仲間の同人誌に入れてもらい、(略)そのうち、今読むと赤面するようなひどい出来の一篇が芥川賞候補となった。それは一九六七年の初夏のことだったが、(略)子育てと研究とを両立させながら、小説を書き続けることは、私の能力では無理だった。」

 そうだったのか。芥川賞の候補となった作家は多くいるのだろう。
昨年亡くなられた稲葉真弓さんのことを思い出した。作家としては不遇だったのかもしれないが、ずっと作家であり続けたのだ。
とりあえず、猫に関連する三つの作品から読み始めたが、「ボストン再来」の項も大変面白かった。
特に、「シーギー」がいい。エッセイというよりは私小説の趣きだな、と思った。
これを映像化するとしたら、ケイト・ブランシェットだな、と思う。ずっと彼女のイメージで読んだ。なぜそう思うのかというと、未見だがブランシェットがW・アレン監督の映画で、まるで「欲望という名の電車」のブランチを彷彿とさせる女性を好演した、という映画評を目にしたからだ。ネタばれになるので詳しくは書かないが、シーギーがブランチに似ている、ということで想像して頂きたい。
シーギーというのは、北條氏が一九七一年の夏、ハーヴァード大学に一年間、研究者として留学した頃に知り合った、ドイツ人女性である。

「アーヴィング通り四十三番地」にはなんと、ハル・ライシャワーも登場する。
ライシャワー元駐日大使のハル夫人を壇ふみが演じたことがあった。彼女は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の夫人を演じたこともある。ハーンはジョージ・チャキリスが演じた。「週刊文春」で青木るえか氏(「猫の品格」の著者)が、「マッサン」でエリーを演じるシャーロットさんが、明治時代の異人さんに見えない、現代の人にしか…と手厳しかったが、チャキリスはちゃんとあの時代の異人さんに見えた、という書き方をしていたのだ。横道にそれたが、青木氏のテレビドラマ評は、見ていないドラマでも「この人がそう思うなら、見たい」と思わせる内容である。

 横道のついでに、壇ふみ、藤真利子、高見恭子といえば、文士の娘である。
壇ふみさんはちょっと硬い、潔癖で真面目な女性を演じたら巧いので、ハル・ライシャワーや小泉八雲の妻の役が廻ってきたのであろう。
藤真利子が一番、色んなタイプの役を演じて、巧い女優だと思う。だが、三人の父上の中で、私が一時期一番読んだのは、高見順の作品である。
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by suezielily | 2015-07-10 16:39 | 猫書籍