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伊集院静「ねむりねこ」

伊集院静「ねむりねこ」の「十二月の猫」より、抜粋。
「 百年の航海を終えた船底の板であつらえたような赤茶けた木製のドアにDESENGAÑOとある。
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これと同じ名前の通りがどこかにあった。さてどこかと思案していると突然足元を黒い影が横切り、(略)一匹の猫がこちらをじっと見据えている。店灯りに仄白く浮かんだ猫は毛艶も悪く、野良であるのは瞭然としており、私を睨む視線はいかにも挑発的である。ミャ-オッと猫は歯を剥いて私を威嚇する。その表情に一枚の絵画が浮かぶ。
スペイン、マドリードのプラド美術館の奥の部屋の壁に、名画の隅にぽつんと忘れ去られたように掛けられた一枚の絵画がある。描かれた猫は怒りに総毛立たせて、この野良のように歯を剥いている。フランシスコ・ゴヤの初期の作品である。タペストリーの原画のために描かれた習作らしきもので、横長の破目板一枚に無造作に描き捨てられてあり、それが絵画と呼べるかどうかも怪しい。(略)目の前のDESENGAÑOという店名がスペイン語で、“幻滅”を意味することが思い出された。(略)“幻滅通り”は決してちいさな通りではない。(略)ゴヤはいっときこの通りの一番地に住んでいた。(略)
 五杯目のグラスが空になり、私は店を出た。(略)あの猫はどこへ行ったのだろうかと思った。路地を出ると、十二月の喧噪があった。DESENGAÑOには、“失望”の意味もあるらしい。」

 エッセイなのだろうが、短編小説のような味わいがある。
現地の、心優しき娼婦の描写もある。伊集院氏のかつての恋人や妻(だった人も含め)の三人の女優…その誰でもないな、もし演じることがあったとしても、などと思う。
 「のほん ねむりねこ あとがき」より、抜粋。
「 ねむりねこ、とは妙なタイトルに思われるかもしれないが、表紙の猫の絵についたタイトルをそのまま使うもとにした。
 私の好きな熊谷守一の作品である。(略)守一の作品には根に品性がある。それは私に一番欠落しているもので、こころがけてみるのだが、いっこうに身につかない。しようがないから守一の絵を見る。」

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by suezielily | 2015-07-25 16:44 | 猫書籍