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名作のなかの女たち

「名作のなかの女たち」を借りた。
http://www.neowing.co.jp/product/NEOBK-1576445
zoo動物プロ
www.zoojapan.com/pro/cat.html
e0265768_16223453.jpg




「名作のなかの女たち: 対談紀行    瀬戶內寂聴, 前田愛
岩波書店, 1996 、書籍の提供元 ―バージニア大学
デジタル化された日 2007年10月19日 、ISBN 4002602842, 9784002602844 、 376 ページ
『たけくらべ』と樋口一葉/ 『細雪』と谷崎潤一郎 / 『雁』と森鴎外 /『草枕』と夏目漱石
『斜陽』と太宰治 / 『放浪記』と林芙美子 / 『墨東綺譚』と永井荷風
『義血侠血―滝の白糸』と泉鏡花 / 『武蔵野夫人』と大岡昇平/ 『夫婦善哉』と織田作之助
『雪国』と川端康成 / 『京まんだら』と瀬戸内寂聴 」
以下、「義血侠血」より抜粋。
「『ああ、しかたがない、何も約束だと断念のだ。なんの百ぐらい! 惜しくはないけれど、欣さんに済まない。さぞ欣さんが困るだろうねえ。ええ、どうしよう、どうしたらよかろう』
 渠はひしとわが身を抱きて、松の幹に打ち当てつ。ふとかたわらを見れば、漾々たる霞が池は、霜の置きたるように微黯き月影を宿せり。」
「公判は予定の日において金沢地方裁判所に開かれたり。傍聴席は人の山を成して、被告および関係者水島友は弁護士、押丁らとともに差し控えて、判官の着席を待てり。ほどなく正面の戸をさっと排きて、躯高き裁判長は入り来たりぬ。二名の陪席判事と一名の書記とはこれに続けり。
 満廷粛として水を打ちたるごとくなれば、その靴音は四壁に響き、天井にこたえて、一種の恐ろしき音を生なして、傍聴人の胸に轟きぬ。
 威儀おごそかに渠かれらの着席せるとき、正面の戸は再び啓きて、高爽の気を帯び、明秀の容を具えたる法官は顕れたり。渠はその麗しき髭を捻りつつ、従容として検事の席に着きたり。
 謹慎なる聴衆を容いれたる法廷は、室内の空気些さも熱せずして、渠らは幽谷の木立ちのごとく群がりたり。制服を絡いたる判事、検事は、赤と青とカバーを異にせるテーブルを別ちて、一段高き所に居並びつ。
 はじめ判事らが出廷せしとき、白糸は徐かに面を挙げて渠らを見遣りつつ、臆せる気色もあらざりしが、最後に顕われたりし検事代理を見るやいなや、渠は色蒼白あおざめて戦きぬ」
 以下、「雁」より抜粋。
「窓の女の種姓は、実は岡田を主人公にしなくてはならぬこの話の事件が過去に属してから聞いたのであるが、都合上ここでざっと話すことにする。」
「そこで或る大きい商人が妾に欲しいと云うがどうだと、人を以もって掛け合うと、最初は妾になるのはいやだと云っていたが、おとなしい女だけに、とうとう親の為めだと云うので、松源で檀那にお目見えをすると云う処まで話が運んだ」
「お玉はにっこりした。『わたくしこれで段々えらくなってよ。これからは人に馬鹿にせられてばかりはいない積なの。豪気でしょう』
 父親はおとなしい一方の娘が、めずらしく鋒を自分に向けたように感じて、不安らしい顔をして娘を見た。『うん。己は随分人に馬鹿にせられ通しに馬鹿にせられて、世の中を渡ったものだ。だがな、人を騙すよりは、人に騙されている方が、気が安い。なんの商売をしても、人に不義理をしないように、恩になった人を大事にするようにしていなくてはならないぜ』
『大丈夫よ。お父っさんがいつも、たあ坊は正直だからとそう云ったでしょう。わたくし全く正直なの。ですけれど、この頃つくづくそう思ってよ。もう人に騙されることだけは、御免を蒙りたいわ。わたくし嘘を衝いたり、人を騙したりなんかしない代りには、人に騙されもしない積なの』」

 なかなかのランナップであるが、寂聴さん、いい度胸でいらっしゃるというか…
これだけの名作に肩を並べる…かなあ。
未読だから何とも言えないけど、瀬戸内さんはキャラが立ちすぎていて、社会活動も立派でいらっしゃるから作品そのものに興味が持てない。
しかし、鴎外や漱石、谷崎たちはキャラも作品も面白いからね。
 既読の作品もいくつかあったが、未読の中では 『武蔵野夫人』が面白そうだと思った。
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対談紀行 名作のなかの女たち (岩波現代文庫)

瀬戸内 寂聴 / 岩波書店


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by suezielily | 2015-10-21 16:19 | 文学