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ヘミングウェイの女性たち

 丸田明生の「ヘミングウェイの女性たち  作品と伝記の間」を借りた。
以下、本文より抜粋。
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 「第一部 短編の女性たち」の「第三章 ヨーロッパ」より、抜粋。p60とp62
「 『われらの時代に』で『エリオット夫妻』に続く作品『雨の中の猫』(”Cat in the Rain”)は、『エリオット夫妻』と同じく夫婦のありようの描写であるが、『エリオット夫妻』よりも訴える力がはるかに強い。(略)
 物語はこうである。(略)イタリアのホテルに滞在しているアメリカ人夫妻が登場する。(略)物語はこの雨によって全体に荒涼とした物寂しさを与えられている。(略)
 ホテルの支配人は薄暗い部屋の隅の机の後ろに立っていた。その妻は彼が好きだった。彼女は彼がどんな苦情でもとても真面目にうけとる様子が好きだった。彼女は彼の威厳あるさまが好きだった。彼女は彼がすすんで彼女に仕えてくれるのが好きだった。彼女は彼が自分がホテルの支配人だと思っているのが好きだった。彼女は彼が年とって、貫禄のある顔と大きな手をしているのが好きだった。
 He (The Hotel keeper) stood behind his desk in the far end of the dim room. The wife liked him. She liked the deadly serious way he received any complaints.
She liked his dignity. She liked the way he wanted to serve her. She liked the way he felt about being a hotel-keeper. She liked his old, heavy face and big hands.(p.137)
 『好き』(like)をしつこく反復して使うことによってヘミングウエィはこのアメリカ人の妻がホテルの支配人の中に感じる≪頼り甲斐≫を強調しているようにおもわれる。彼女の夫はただベッドに寝ころがって本を読んでいる。この頼り甲斐のない、威厳もなさそうな夫には猫を取りにさえ行ってもらいたくないのだ。」
 「第三部 私のヘミングウェイ紀行――ヘミングウェイの作品と共に歩く――」の「第一章 アメリカ」、「5 キー・ウエストとHemingway Home」の項より、抜粋。p297、p298とp290
「 (略)キー・ウエストの飛行場に着いた時は雨が激しく降っていた。(略)私がこの島にやってきたのは勿論ヘミングウエィの家やテネシー・ウィリアムズの家を訪ねてみることだった。(略)
いよいよ明けて九月九日、ヘミングウェイ・ホームをめざす。(略)
なにがしかの入場料が必要だ。既にこの屋敷は多くの観光客でにぎわっている。(略)年に五十万人がつめかけるという。(略)色々の種類のネコがわが物顔に闊歩している。これはネコをこの上なく愛したヘミングウェイの遺産である。何故ヘミングウェイがこれ程までにネコを愛したのか、これは研究の対象にもなりそうである。」
 大変すぐれたヘミングウェイ研究の書である。
丸田氏は1931年生まれでこの本は1995年に発行されている。ご存命なのだろうか。研究の対象になりそうだとおっしゃるヘミングウェイとネコについてはその後、研究は進まれたのだろうか。
「雨の中の猫」については、もっと猫の登場する場面への言及もあるのだが、ネタばれを避けたいのでこの程度の引用に留めておく。
頼り甲斐もない、威厳もなさそうな、というのはちょっと違うかな…
いくらか事実とは違う箇所もあるのだろうが、ヘミングウエィのある時期が書かれているようだ。頼り甲斐も威厳も勿論あるのだけど、若い妻に対して、ヘミングウエィらしき夫がそうさせてくれないのだ。
 図書館からもう一冊、ロバート・キャパがヘミングウエィについて書いた本を借りた。
キャパが撮った写真から察するに、一般に多く出回っている白髪のヘミングウエィ(それこそ、威厳のある表情である)ではなく、もう少し若い、まだ白髪の数もそう多くはない時期までの交際だったらしい。どうやら、晩年のヘミングウエィとは仲違いしたようだ。
図書館で沢木耕太郎氏がキャパの有名な写真について本当の撮影者は誰なのか、というテーマの本も見つけた。カメラの専門知識が無いと難解な本なのだが、ヘミングウエィにもキャパにもカメラにも興味がある方、是非読んでみてください。私には無理そうなので…(笑)
キャパと交際していたのがカトリーヌ・ドヌーヴだったという甚だしい勘違いをしていた位ですから。イングリッド・バーグマンでした、はい。
 ヘミングウェイの女性たち
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336037701/
Shimonoseki City University Repository
http://ypir.lib.yamaguchi-u.ac.jp/sc/ListByFieldDetail.e?sort=r:dateofissued&fieldName=creator&id=%E4%B8%B8%E7%94%B0%2C+%E6%98%8E%E7%94%9F

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ヘミングウェイの女性たち―作品と伝記の間

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by suezielily | 2016-04-22 18:27 | 文学