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三島由紀夫全集 第34巻

新潮社の「決定版 三島由紀夫全集 第34巻」 を借りた。
以下、目次より抜粋。
http://www.shinchosha.co.jp/book/642574/
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「フランスのテレビに初出演――文壇の若大将 三島由紀夫氏/製作意図及び経過 (『憂国映画版』)/
『憂国』の謎/お茶漬ナショナリズム/法律と餅焼き/わが育児論/このひとこの魅力――川喜多かしこさん/プレステージ――集英社と私/映画的肉体論――その部分及び全体/三島由紀夫氏の“人間天皇”批判/ ――小説『英霊の声』が投げた波紋/闘牛士の美/観戦記 (原田・ジョフレ戦)/『リュイ・ブラス』の上演について/ナルシシズム論7/私の遺書/『憂国』の主人公・放談す/私のきらひな人/『サド侯爵夫人』の再演/
おしやれ一品/ビートルズ見物記/無題 (丸山明宏チャリティーリサイタルに寄せて)/大映映画『複雑な彼』原作者登場/堂本正樹氏のこと/色気のある役者/テネシー・ウヰリアムズのこと/不運な二作――芥川賞選評/谷崎潤一郎、芸術と生活/谷崎潤一郎について/本造りのたのしみ――『聖セバスチァンの殉教』の翻訳/遠藤氏の最高傑作――谷崎賞選後評/『鏡子の家』――わたしの好きなわたしの小説/あなたの楽園、あなたの銀の匙――森茉莉様/無題 (安部公房『友達』について)/無題 (『ジャン・ジュネ全集』推薦文)/豪華版のための補跋 (『サド侯爵夫人』)美しい死/二つの欠点――芥川賞選評/三島由紀夫氏との50問50答/無題――週刊新潮掲示板 (『剣道の名人……』)/無題 (安部公房著『燃えつきた地図』推薦文)/『朱雀家の滅亡』について (『忠実に細部を……』)/解説 (川端康成著『眠れる美女』)
『友達』と『万延元年のフットボール』――谷崎賞選後評/無題 (『坂口安吾全集』推薦文)/『黒蜥蜴』」
 
以下、「フランスのテレビに初出演――文壇の若大将 三島由紀夫氏」より、抜粋。
「 ――あなたはまじめですか。サルバドール・ダリに近いと思ふか。
『何ごとにもまじめなことが私の欠点であり、また私の滑稽さの根源である。ダリは少しも滑稽ではない。彼は崇高である。』」
「 ――あなたは連帯的ですか、孤独を好みますか。あるひはこの両極端の間に平凡とは思はれない中庸がありえますか。
『 孤独と連帯性は決して両極端ではない。孤独を知らぬ作家の連帯責任など信用できぬ。 われわれは水晶の数珠のやうにつなぎ合はされてゐるが、一粒一粒でもそれは水晶なのだ。 しかし一粒の水晶と一連の数珠との間には中庸などといふものはありえない。
バラバラだからつなげることができ、つながつてゐるからこそバラバラになりうる。」
「私のきらひな人」より、抜粋。
「 潤一郎は商人で、荷風は侍であつた。(略)
潤一郎は晩年にいたるほど一見円転滑脱になり、誰にでもびつくりするほど腰が低かつたが、荷風は晩年に近づくほど、猜疑心が強くなり、しかもさしで会へばおそろしく鄭重であつた。(略)
どうも小説を永いあひだ書いてゐると、かういふ風な人間ぎらひになるものらしい。
(略)世の中にいつも裸な真実ばかり求めて生きてゐる人間は、概して鈍感な人間である。(略)親しいからと云つて、言つてはならない言葉といふものがあるものだが、お節介な人間は、 善意の仮面の下に、かういふタブーを平気で犯す。(略)人をきらふことが多ければ多いだけ、人からもきらはれてゐると考へてよい、といふことである。」
「谷崎潤一郎について」より、抜粋。
「もし天才といふ言葉を、芸術的完成のみを基準にして定義するなら、『決して自己の資質を見誤らず、それを信じつづけることのできる人』と定義できるであらうが、実は、この定義には 循環論法が含まれてゐる。といふのはそれは、『天才とは自ら天才なりと信じ得る人である』といふのと同じことになつてしまふからである。コクトオが面白いことを言つてゐる。 『ヴィクトル・ユーゴオは、自分をヴィクトル・ユーゴオと信じた狂人だつた。』」
「製作意図及び経過 (『憂国映画版』)」より、抜粋。
「 短編小説『憂国』は昭和三十六年一月冬季号の『小説中央公論』のために書かれたものである。
(略)
この作品に対する批評のうち私が最もおもしろいと思つたものは、俳優の森雅之氏がたまたまこの作品を読んで、『(略)はじめの(略)と終りの(略)は同じことではないのですか。こいつは同じことが重複してゐるからやりきれないね」といつたことがある。(略)私のねらつたところもそれであつて、(略)そこに主眼があつたのである。』
さすが、「羅生門」の三人の主役のうちの一人を演じた名優である。
「コデルロス・ド・ラクロが観念のはうがもつと猥褻だといふ信念に基づいて『危険な関係』を書いたのと反対に、(略)それらの日常性を全部払拭しなければならなかつた。(略)
私は(略)各カットの何秒かの経過ごとにストップウオッチを動かし、それをワグナーのレコードに合わせてみんなに聞かせた。その古レコードは歌のまつたく入らない『トリスタン』の抜粋曲であつたが、両氏とも、あまりにも物語の経過と音の経過とがぴつたりするので、驚いてゐた。(略)
川喜多かしこ夫人と永田雅一氏を二人のアドバイサーとしてお願ひすることにした。(略)
この試写会のとき、(略)氏の最初の一言は『三島君、恐れ入つたよ』といふ言葉であつた。
 それから氏の大演説が始まつた。氏はかねて、映画といふものは金でもなく、何ものでもなく、つまり才能の所産だといふことを信じてきた人であるが、(略)『三十分間椅子にくぎづけにさせるやうなすごい迫力の映画』ができたことに感動したらしいのである。(略)
私は九月の下旬にパリに到着したが、(略)シャイヨー宮のシネマテックに出かけた。
(略)三十分間の映画の間、だれ一人出て行く者もなく、静粛に見終わつて、自然に拍手が起つた。(略)川喜多夫人が大成功ですよといつてくだすつた。(略)ただちに配給業者の二つのオッファーがあつたことを告げた。(略)
青年男女のフランス人を七、八人自分のホテルに連れてゆき、(略)
カメンカ君がいふには『良人が(略)妻がいふにいはれない悲痛な表情でそれを見守りながら、しかも、その良人の(略)自分がわかつことができないといふ悲しみにひしがれてゐる姿が最も感動的であつた』といつてくれたときに、原作の短編を読んでゐないにもかかはらず、物語のキーポイントがわかつてゐてくれることに感動した。」
この「憂国」の映画制作とその試写会、とくに海外での配給や短編映画祭への参加に至るまでの経過の描写は大変面白く、このリポートだけで引用したい箇所は山のようにある。是非、この美しく重厚な装丁の全集を手にとって頂きたい。わが地元の市立図書館には窓際の書架に作家全集が並べてあるが、他の作家と比較しても(全部見たわけではないが)、三島の全集の編纂に対する出版社(この場合、新潮社)の意気込みや敬意の払い方の違いが分かる。
 「アラビアのロレンス」について何かで言及したらしいけど、未読。
全集のどこにあるかな?
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決定版 三島由紀夫全集〈13〉長編小説(13)

三島 由紀夫 / 新潮社


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by suezielily | 2016-09-06 15:20 | 文学