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バルザック 「谷間の百合」

 バルザック の「谷間の百合」を読んだ。
新潮文庫と創元文庫(宮崎 嶺雄訳)の上巻をそれぞれ借りた。
バルザック 「谷間の百合」_e0265768_15231452.jpg




 以下、本文より抜粋。
「『‥‥でも、あたしの心のほうがもっと激しく渇えていますわ。あたしもう、あなたっていう人に渇えて、渇えて‥‥‥』」(略)
 『もう逃げようたって逃がしませんわ!あたしも愛される身になりたいんですの。
ダッドレイ婦人とおんなじに、どんなばかなまねでもしますわ。
ちゃんと英語も習って、上手にそういってみせますわ――(マイ・レディ!ー)って』」
 以下、原文の英訳より。CHAPTER I. TWO CHILDHOODS より。
「 When I came to reside here last year I paid them a visit of courtesy; they returned it and invited us to dinner; the winter separated us for some months, and political events kept me away from Frapesle until recently. Madame de Mortsauf is a woman who would hold the highest position wherever she might be.”

“Does she often come to Tours?”

“She never goes there. However,” he added, correcting himself, “she did go there lately to the ball given to the Duc d’Angouleme, who was very gracious to her husband.”

“It was she!” I exclaimed.

“She! who?”

“A woman with beautiful shoulders.”

“You will meet a great many women with beautiful shoulders in Touraine,” he said, laughing. “But if you are not tired we can cross the river and call at Clochegourde and you shall renew acquaintance with those particular shoulders.” 」
 昔の小説は海外のものでも、青空文庫のようなサイトが見つかることがある。
Gutenbergというサイトがその一つ。

フローベール、バルザック、スタンダールなどのフランス革命以後の作家、市民革命と王党派のことを知っている世代の作家の作品を少し読んでみた。直接知らなくともその匂いは幼少時に嗅いでいました、みたいな。
バルザックが慕っていた、谷間の百合のモデルとなった女性は、マリー・アントワネットの小間使いをしていた女性の娘であった。
その女性はジャルジュという軍人と再婚したという。
アントワネットをタンプル塔から救おうとした…ベルバラじゃん!
オスカル・ド・フランソワ・ジャルジュは架空の存在だが、父と設定されているジャルジュは実在の人物であった。いやはや。

で、今のところフローベールの「ボヴァリー夫人」が一番面白かった。
登場人物ではスタンダールの「赤と黒」のジュリアン・ソレルが魅力的であるが。
この頃の作品はやはり面白い。

The Lily of the Valley, by Honore de Balzac
http://www.gutenberg.org/files/1569/1569-h/1569-h.htm
http://honsagashi.net/life/onegin.html
http://ameblo.jp/russianchoco/entry-10437758311.html
エフゲニー・オネーギン
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/meisakudrama/meisakudrama/E.onegin.html
モリエール 「人間嫌い」
https://www.gutenberg21.co.jp/misanthrope.htm

バルザック 「谷間の百合」_e0265768_15241097.jpg

バルザック 「谷間の百合」_e0265768_15242593.jpg

外套・鼻 (岩波文庫)

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谷間の百合〈上〉 (1949年) (創元選書〈第39〉)

バルザック / 創元社


by suezielily | 2016-12-01 16:05 | 文学