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吾輩は猫画家である

南條竹則の「吾輩は猫画家である ルイス・ウェイン伝」を借りた。
集英社新書ヴィジュアル版。
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以下、本文の「漱石も知っていた」より抜粋。
「 思うに、この本を買うようなお方は、さだめし猫好きの方であろう。
 だから、夏目漱石の『吾輩は猫である』も読んでおられるだろうが、(略)そこには、苦沙弥先生の元旦の様子が語られている。(略)
『 やがて下女が第二の絵端書を持って来た。見ると活版で舶来の猫が四五疋ずらりと行列してペンを握ったり書物を開いたり勉強をしている。その内の一疋は席を離れて机の角で西洋の猫じゃ猫じゃを躍っている。その上に日本の墨で〈吾輩は猫である〉と黒々とかいて、右の側に書を読むや躍るや猫の春一日という俳句さえ認められてある。』
 ここに出て来る『絵端書』を漱石は実際に持っていたのではないか――そして、それはルイス・ウエィンという画家の絵葉書だったのではあるまいか、と路上観察者にして絵葉書収集家である林丈二氏は想像された。」
 集英社新書のHPより、抜粋。
「19世紀末から20世紀にかけてイギリスで爆発的な人気を誇った挿絵画家、ルイス・ウェイン(1860-1939年) コミカルなタッチからリアルな描写、あるいは擬人化したイラストで時には人間社会を風刺し、表情豊かで個性的な猫を数多く描きながら、晩年は統合失調症を患ったことでその画風も劇的に変化した『猫画家』。」
 晩年は困窮し、精神病院の貧困者用病棟に収容された。

WIKIより抜粋。
「ハーバート・ジョージ・ウェルズなどの嘆願と当時の首相の介入により、彼の治療環境は改善されるようになった。ウェインは王立ベスレム病院へと移され、続いて1930年には北ロンドンハートフォードシャーのナプスバリー病院へと転院された。この病院には患者たちのために心地よい庭が用意されており、そこには数匹の猫が飼育されていた。ウェインは死去するまでの9年間をこの施設で過ごし、本来の穏やかな性格を少しずつ取り戻していった。」
「オ・フリンによれば、マクリーは1930年代に、芸術活動とメスカリンによって引き起こされる精神症状との関連性について実験を行っており、ウェインの諸作品の時系列的変遷は、先の実験から導いた『統合失調症の患者からは創造的才能が失われる』という主張の証拠だと考えていたとという。だがいわゆるアウトサイダー・アートは、こうした説が誤りであることを示している。オ・フリンは、ウェインの後期作品には、作品水準の劣化どころか、より高度な実験性と多彩な色使いが見出せるという。彼は1960年代以後、ウェインの諸作品には制作日付がなく、先の制作順序も特定の意図に沿って作られたものだったことが判明しつつあるにも関わらず、『〈精神病的悪化〉という架空のできごとについての表象は驚くほど根強』く、この一連の作品は『精神病院のアートにおけるモナリザ』になったと言う。」

 「戦場のピアニスト」という実話に基づいた映画を思い出す。優れた芸術家ゆえに、戦時下においても守ってくれたり、見逃してくれたりする(それもドイツ将校)人が次々と現われる。
 
ちなみに、南條氏の著作によると、ルイス・ウエィンの抽象的で実験的な作風の猫の絵画は、実は後期に描かれたものと断定できないそうである。
描かれた時期が明確ではないのならば、彼の作風の変遷に精神状態の変化が関係あるのか、というと…?

「精神病院のアートにおけるモナリザ」とは面白い表現だ。
ネット上で検索していただければ、彼の諸作品は見ることができるので、可愛い猫の絵と抽象的な、一見猫とは思えにくい絵を比較することができる。
そのように表現されているのが他の動物ではなく、猫というのがまた興味深い。

なお、南條竹則氏は作家で飜訳も手がけるそうである。猫を題材にした小説も書いておられるそうだ。
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吾輩も猫である (新潮文庫)

赤川 次郎 / 新潮社


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by suezielily | 2016-12-12 16:12 | 猫書籍