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ゴリオ爺さん

 

バルザック(Honore de Balzac)の「ゴリオ爺さん」は 中島英之訳。青空文庫より。

 以下、本文より抜粋。

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一 ある下宿館」

 この部屋は朝七時頃が一番輝いて見え、ヴォーケ夫人の猫が夫人の先に立って入ってくる。猫は食器棚に飛び乗ると棚の上に載った幾つかの椀に入ったミルクを嗅ぎ、朝のおねだりを始める。」

「『ほら奥さんが起きてきたわ。一騒ぎ始まるわ。仕事を始めなきゃ。あんたはミルクに注意しなさいよ、クリストフ、猫に取られないようにね』
 シルヴィは女将のところへ上がって行った。」

「 しばらくしてヴォーケ夫人が降りてきたが、ちょうどその時、彼女の飼い猫が現れて、ミルクの入ったボールに被せてあった皿をたたいてひっくり返し、あっという間にぴちゃぴちゃとミルクを飲んでしまった。
『この猫ったら!』彼女が叫んだ。猫はぱっと離れたが、直ぐに戻って彼女の脚に体をこすり付けた。

『はいはい、この臆病な老いぼれめ!』彼女は猫に声を掛けた。

『シルヴィ!シルヴィ!』
『おやおや! どうしたんですか奥様?』
『あんたも見てよ。これ、猫が飲んじまったのよ』
『これはまたクリストフの馬鹿のせいだわ。私が蓋をしておくように言ってたんですけどね。彼どこへ行ったんでしょうね? 奥様、心配要りませんよ。これはゴリオ爺さんのコーヒーに入れるやつです。私はこのミルクを彼のコーヒーに入れます。彼は気がつきませんよ。彼は何にも注意払ったりしないし、食べる物にも同じで全然気がつかないわ』」

 同じ箇所の英訳。Project Gutenbergより。

http://www.gutenberg.org

”FATHER GORIOT” Translatedby Ellen Marriage

This apartment is in all its glory at seveno’clock in the morning, when Mme. Vauquer’s cat appears, announcing the nearapproach of his mistress, and jumps upon the sideboards to sniff at the milk inthe bowls, each protected by a plate, while he purrs his morning greeting tothe world.

「“There is madame moving overhead; I shallhave to go, or she will raise a fine racket. Just keep an eye on the milk,Christophe; don’t let the cat get at it.”

Sylvie went up toher mistress’ room.

A few moments later Mme. Vauquer came down,just in time to see the cat knock down a plate that covered a bowl of milk, andbegin to lap in all haste.

Mistigris!” she cried.

The cat fled, butpromptly returned to rub against her ankles.

Oh! yes, you can wheedle, you oldhypocrite!” she said. “Sylvie! Sylvie!”

Yes, madame; what is it?”

Just see what the cat has done!”

It is all that stupid Christophe’s fault. Itold him to stop and lay the table. What has become of him? Don’t you worry,madame; Father Goriot shall have it. I will fill it up with water, and he won’tknow the difference; he never notices anything, not even what he eats.”

 このゴリオ爺さんは、バーミセリ(パスタの細いもの)製造販売で一財産成したお金持ちではあるのだが、その財産の殆どを二人の美しい娘達に譲渡した。

自分は下宿(当初はいい部屋にいたが)で慎ましい生活に甘んじて、それぞれ貴族や銀行家に嫁いだ娘たちが幸福でありさえすれば、自らの幸福に感じるというのだ。

上記の引用文にあるように下宿の女将と女中にさえ、「猫がなめたミルクをゴリオに出すコーヒーに入れてやれ」と馬鹿にされるのである。

その猫であるが、「ミスティグリ」という名前であるが、中島英之訳では名前が省かれている。他の箇所では未確認。

バルザックは「毬打つ猫の店」という作品も書いている。

ヴォーケールの女将の営む下宿に住む人々たち―特に、ゴリオの娘たちと絡むラスティニャック青年とヴォートランという謎の男が生き生きと描かれる。
ゴリオ爺さん、とにかく可哀想なお人よしです。
2人の娘が美人で、彼女らを愛しすぎたがゆえに…
筑摩書房の世界文学全集は水野亮の訳。

 サマーセット・モームはこの作品を「世界の十大小説」として選んでいる。

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試行錯誤に漂う

保坂 和志/みすず書房

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by suezielily | 2017-02-02 17:02 | 文学