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小島信夫「アメリカン・スクール」

小島信夫の「アメリカン・スクール」を借りた。

以下、原文より抜粋。



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「 彼はグッド・モーニング、エブリボディと生徒に向って思いきって二、三回は授業の初めに言ったことはあった。

血がすーっとのぼってその時ほんとに彼は谷底へおちて行くような気がしたのだ。

(おれが別のにんげんになってしまう。おれはそれだけはいやだ!)」


敗戦後まもない、昭和23年。どこかの県庁所在地の日本人英語教師たち。

米軍基地内のアメリカン・スクールを見学に行くために、県庁前に集合する。

弁当は持参、服装は清潔にという通達。役人に引率され、軍の施設内にあるスクールをめざして片道六キロの道のりをゆく、徒歩で。彼らの横を、進駐軍の車が何台も通りすぎる。唯一人の女性参加者であるミチ子はハイヒールをしまっており、運動靴に履き替えている。伊佐という男は、靴ずれで歩くことが困難になり、ミチ子の慎重さが恨めしい。

また、彼は英語を担当しているというだけで会話力には自信がない。ミチ子が達者な英語で兵隊と話をしているので、彼女のそばにいると話が自分に振られるのではないかと気が気ではない。

兵隊たちがミチ子にチーズやチョコレートを手渡す。それを見た男たちは彼女のそばを離れない。

一方、英語力に自信を持ち(そのくせミチ子が自分以上に英語力があるのに気がついて脅威に感じる)、見学者たちの代表のように振る舞う山田は、アメリカン・スクール内で日本人教師がモデル・ティーチングをやってみせたいなどと役人に進言する。

 
大変に面白かった。軍施設に「入国」する前の手続きの描写が無いのが気になったが。

 小島作品では「馬」という短編を読んだことがあり、非常に印象的であった。

保坂和志が小島信夫に言及することが多く、それもあって気になっていた作家である。

新潮文庫の復刊で、オリジナルでの江藤淳による解説とならんで保坂和志の解説が加えられているようだ。

私が読んだのは筑摩書房の選集だった。


以下は「文筆家・近代ナリコの書評ブログ」より、引用。

「『いきなり読者をある不安定さに突き落とす』小島信夫の小説については、「テーマや題材を語るのではなく、文章の響きとかあの特異な跛行感に踏み込んでいかなければしょうがない」と書く。

 そこで、自らも小説を書く者である保坂は『小島作品の文の組成を知るために、小島信夫のような文で頭に浮かぶ情景を何度も書いてみ』る。すると、『文が手の中で勝手に動くようだった。文の重心が予測できないのだ。重心が不安定に作られた球体のオモチャがたしかにあった。私はそれを振っているうちに手が球に振り回されるようになって、止めようにも止まらなくなった。』」

 
なお、「ハッピネス」と「抱擁家族」も面白かった。そちらも、アメリカやカナダ、アイルランドと関わっている日本人の話である。

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Four Short Stories By Emile Zola (English Edition)

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by suezielily | 2017-03-09 15:55 | 文学