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G・ガルシア=マルケス「予告された殺人の記録」

野谷文昭の翻訳でG・ガルシア=マルケスの「『予告された殺人の記録』を読んだ。
新潮社
G・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』|文学どうでしょう
http://ameblo.jp/classical-literature/entry-11103766283.html
sparknotes Chronicle of a Death Foretold Important Quotations Explained
http://www.sparknotes.com/lit/chrondeath/quotes.html

G・ガルシア=マルケス「予告された殺人の記録」_e0265768_17551774.jpg





野谷文昭氏は映画版のパンフにも寄稿しておられた。

以下、本文より抜粋。

68ページ
「 クリスト・ベドヤは、(略)サンティアゴ・ナサールの家の裏口で彼と別れた。主人が入ってくるのが分かると、いつものように犬たちが彼に向って盛んに吠えた。」
「 造花のチューリップの植え込みの中で店の女たちのペットの猫が折り重なって寝ている通路を横切った。」 
92ページ
「バヤルド・サン・ロマンは、刺繍をしていたほかの女たちが呆気に取られているのもかまわず、(略)」
「『さてと』と彼は言った。『やって来たよ』」


「ある朝、女中がカバーを外そうとして枕を振ったところ、中にあったピストルが床に落ちて暴発した。飛び出した弾は部屋の洋服箪笥をぶち壊し、居間の壁を突き抜けると、戦争を想わせるような音を立てて隣家の台所を通過してゆき、広場の反対側の端にある教会の、主祭壇に飾られていた等身大の聖人像を、石膏の粉にしてしまった。サンティアゴ・ナサールは、当時まだほんの子供だったが、その災難から学んだ教訓を、それ以来決して忘れなかった。」
 
別の箇所ですが、英訳の一部。
「"Pedro Vicario, the more forceful of the brothers, picked her up by the waist and sat her on the dining room table. 'All right, girl,' he said to her, trembling with rage, 'tell us who it was.' She only took the time necessary to say the name. She looked for it in the shadows, she found it at first sight among the many, many easily confused names from this world and the other, and she nailed it to the wall with her well-aimed dart, like a butterfly with no will whose sentence has always been written. 'Santiago Nasar,' she said.」

「サンティアゴ・ナサール」って、言っちゃったのね、アンヘラってば!
映画版の母親を演じた名女優、すまん、名前が思い出せない~アンソニー・クインを女にしたような、
あ!イレーネ・パパスだ、怖かったです。そりゃあ、娘っこは誰でもいいから、名前言ってしまうよね。

「エレンディラ」という映画があったのをうっすら覚えているが、(未見)
その原作らしき短編がマルケスにある。イレーネ・パパスがどうもおばあさんを演じたのかなあ、ぴったりだ。やっぱ怖い役ですね。

sparknotes とは、アメリカの中高生?の宿題をお助けするサイトのようです。


映画版でアンソニー・ドロンがサンティアゴ・ナサールを演じた。

父上のアラン様は若い頃、やはり「太陽がいっぱい」が全盛期かと思う。
あれ、考えてみれば殺されたほうのリッキー(この映画の役名が思い出せないので、パトリシア・ハイスミスの「talented Mr. Ripley」のほうで書きます)はモーリス・ロネでしたが、勿論彼も素敵な俳優だけども、殺すほうのドロンのほうが美しいのですよね。
で、白い服に青い空、海、太陽…ときて、殺されるほうでも魅力満載だったのでは、とも思う。
そんで、息子のアンソニー君が別の作品で殺されるサンティアゴ・ナサールを演じたというのは、なかなかのアンサー・ソング(変な表現ですみません)


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by suezielily | 2017-06-09 16:28 | 文学