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D・H・ロレンス「盲目の男」

 文化書房博文社の「続・D・H・ロレンス名作集」の「盲目の夫」より、抜粋。
内田深翠訳。
原文は、
「Literature Network  D.H. Lawrence The Blind Man」より抜粋。
http://www.online-literature.com/dh lawrence/england-my-england/3/

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 目次は、
「ファニーとアニー/盲目の男 /バラ園に立つ影/青い民芸靴/『物』/愛らしい淑女/あとがき」


58ページ
「 モリスは、猫が自分の寝場所を決める時のように、妙にちょこちょこと手を動かし、(略)手探りで確かめていた。」
「Maurice was feeling, with curious little movements, almost like a cat kneading her bed, for his place, his knife and fork, his napkin. 」
70ページ
「 野良風の灰色の大きな猫が、モリスの足に体をこすりつけていた。盲目の男はかがみこんで猫の腹をさすってやった。(略)彼は相手の男が大きな猫をなでる、ゆっくり腰を屈める動作をじっと眺めた。」
「A large, half-wild grey cat was rubbing at Maurice's leg. The blind man stooped to rub its sides. (…)
He watched the slow, stooping motion of the other man, as he caressed the great cat.」
「猫は、甘えるように彼の腿に爪を立てながら、こわいような大きな体を彼の足に押しつけつつ立ち上がった。彼は皮膚にささった猫の爪を外した。」
「The cat had reared her sinister, feline length against his leg, clawing at his thigh affectionately. He lifted her claws out of his flesh.」
71ページ
「彼はなおも、猫の灰色の平らな頭を指で愛撫していた。」
「He continued to caress the flattened grey head of the cat with his fingers.」
72ページ
「モリスは猫を放して、体をまた伸ばした。」
「Maurice again straightened himself, leaving the cat.」
75ページ
「 バーティはランタンを取りあげて扉を開けた。猫の姿は見えなかった。」
「Bertie took the lantern and opened the door. The cat disappeared.」
 
戦争から帰還した夫は、顔に傷が残り、盲目となっていた。

妻のイザベルは、遠縁のバートラム・リードと恋愛関係というわけではないが、兄妹のように親密に、深く理解しあっていた。
夫のモリスと共に、バーティと旧交を温めることとなるのだが、その場面で猫がこのように表現されている。
なかなか性的な隠喩である。
 
ロレンスは1885-1930年と、四十四歳の若さでこの世を去っている。
江戸川乱歩(1894-1965)の「芋虫」と「陰獣」は、この作品の影響があるのかどうか、ご存知の方、ご教示を。


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by suezielily | 2017-09-11 16:38 | 猫書籍