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トルストイ「クロイツェル・ソナタ 」

  レフ・トルストイの「クロイツェル・ソナタ」(Крейцерова соната)より、抜粋。
飜訳は原卓也。「新潮世界文学20 トルストイⅤ」より。

The Kreutzer Sonata and Other Stories, by Count Leo Tolstoi
http://www.gutenberg.org/files/689/689-h/689-h.htm#link2HCH0028
https://ameblo.jp/amoru-kun/entry-10442711639.html
http://www5b.biglobe.ne.jp/~michimar/book/020.htm


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702-703ページ
「23
 わたしがひどく見栄っ張りだったことは、言うまでもないと思います。(略)」
「 とにかく、さりげない態度でピアノの前に腰をおろし、お定まりのラの音をピアノで叩き、バイオリンがピチカットで音を合わせ、楽譜の設置がはじまったのを、おぼえています。さらに、二人が互いにちらと目を合わせ、席についた客たちをふり返ったあと、何やら言葉を交わし、演奏がはじまったのも、おぼえています。妻が最初の和音をだしました。あの男はきまじめな、厳粛な、感じのよい顔になり、自分の音色に耳を傾けながら、慎重な指で弦をおさえ、ピアノに応じました。こうして演奏がはじまったのです…」

「 『二人はベートーベンのクロイツェル・ソナタを演奏したのです。あの最初のプレストをご存知ですか? ご存知でしょう!?』彼は叫んだ。『ああ……あのソノタは恐ろしい作品ですね。それもまさにあの導入部が。概して音楽ってのは恐ろしいものですよ。あれは何なのでしょう? わたしにはわからないんです。音楽とはいったい何なのでしょう? (略)
音楽は自分自身を、自分の真の状態を忘れさせ、自分でのではない何か別の状態へ運び去ってくれるのです。」
 
 以下、同じ箇所の英訳。
Project Gutenberg's The Kreutzer Sonata and Other Stories, by Count Leo Tolstoi
http://www.gutenberg.org

Produced by Judith Boss and David Widger

「CHAPTER XXIII
“I think that it is superfluous to say that I was very vain.」
「She sat down with that false air in front of the piano, and then began the usual preliminaries,—the pizzicati of the violin and the arrangement of the scores. I remember then how they looked at each other, and cast a glance at their auditors who were taking their seats. They said a few words to each other, and the music began.」

「They played Beethoven’s ‘Kreutzer Sonata.’ Do you know the first presto? Do you know it? Ah!” . . .
Posdnicheff heaved a sigh, and was silent for a long time.
“A terrible thing is that sonata, especially the presto! And a terrible thing is music in general. What is it? Why does it do what it does? They say that music stirs the soul. Stupidity! A lie! It acts, it acts frightfully (I speak for myself), but not in an ennobling way. It acts neither in an ennobling nor a debasing way, but in an irritating way. How shall I say it? Music makes me forget my real situation. It transports me into a state which is not my own.」
 
 おや、グーテンベルグの英訳には「あの男はきまじめな、厳粛な、感じのよい顔になり、自分の音色に耳を傾けながら、慎重な指で弦をおさえ、ピアノに応じました。」が無い…なあ?

 ロシア語の原文を見たとしても、全く歯が立たないので確かめようがない。

 主人公のポズドヌイシェフ公爵は妻が、音楽の教師であるトルハチェフスキーと浮気をしているのではないかと邪推するのだが…果たして、真相は。
ポズドヌイシェフは音楽に対して深い理解力を持ち合わせてはいるのだが、妻のように演奏が得手なわけではないらしい。
貴族なので勿論、幼少時からのたしなみはあったにせよ。
彼の妻も勿論、職業音楽家であるトルハチェフスキーの前では、「自分の技量に対する気おくれ」を感じてはいる。
それでも、大勢の客の前で「夕食会と音楽の夕べのお膳立て」に乗っかるくらいの演奏力はあるのだ。

 「クロイツェル・ソナタ」以外の曲では、「最初の一曲がもたらした感銘の百分の一も、私は受けませんでしたよ」だったというポズドヌイシェフの心情と、演奏中の描写が素晴らしい。

 全然関連性は無いのだが、映画「アマデウス」をちょっと思い出した。
音楽教師と妻の浮気?という点では、映画「夜の鼓」も。
 フィギュアスケートの、ハビエル・サンチェス選手がフリープログラムをプレスリーのメドレー曲で演じていたが、プレスリーに何の興味も無い私がはっとした箇所がある。数曲のメドレーであったが、確か2曲目のこと。
プレスリーが非常に、演劇的な歌唱法であるということだ。
これは、サンチェス選手の演技でないと気がつかないことだったと思う。 」

Countって貴族様やん、トルストイ。


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by suezielily | 2017-09-15 10:41 | 文学