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アルトゥーロの島

著者はそれぞれエルサ モランテと ナタリア・ギンズブルグ 、河出書房新社、翻訳は

それぞれ中山 エツコ須賀 敦子
 以下、本文より抜粋。

アルトゥーロの島:エルサ・モランテ - ノートから(読書ブログ)
http://d.hatena.ne.jp/musashino10/20100625/p1
エルサ・モランテ『アルトゥーロの島』/ナタリア・ギンズブルグ『モンテ・フェルモの丘の家』|文学どうでしょう
https://ameblo.jp/classical-literature/entry-11730814682.html




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12ページ
「人目を避けて裸足で音もたてず素早く歩く女たちは、野生の猫かテンのようだ。」
45ページ
「そのようなときの父は、夜遊びにうろつく異国の美しい猫が、死んだ雌猫のもとに立ちどまって眺め、その冷たくなった毛をビロードのような足でそっと触れるかのような感じだった。」
77ページ
「父が髪を乱し終わったときになって、彼女は馬や猫などがよくするように、強く頭をふり動かした。」
124―125ページ
「それから、文体上、名前を記す必要があるときには、その代わりにNとか、ヌンツと書こうと思う(後者の音の響きをぼくはとても好きだ。猫とか、山羊のような半ば野生、半ば飼いならされた動物のような感じがする)。」
138ページ
「が、その声はどこか遠く動物のように響き、夜の闇に迷った雌猫のうめき声を思わせた。」
146ページ
「父のいびきは軽い音で、猫が喉を鳴らすのに似て、どこかいたずらっぽく色気があった。」
151ページ
「彼女が見る夢といったら、(略)あるいは猫のように木登りができるようになる夢とか、(略)などだろうから。」
157ページ
「そしてときどき、猫がするようなあくびをし(猫なのに、まるで虎のつもりなのか大口をいっぱいに開ける、あの滑稽なあくびだ)、(略)溜息をつくのだ。」
184-185ページ
「 このフォルトゥナータという女は(略)産婆をしていた。
(略)
それと彼女の猫。ぼくもこの猫は知っていたが、村中で百歳の長老のように讃えられている。もう十九歳なのだ!猫はいつも不吉な見張り番のように家の窓辺にすわっていた。(略)
よくこの猫をからかおうとちょっかいを出したものだ。」
223ページ
「 外へ出ると、この世の誰もがキスを交わし合っているように見えた。(略)
ぼくは道で出会う猫たちに口づけした!(略)
すぐ近くに目にするのは獣の顔で、喉をゴロゴロと鳴らしたかと思うと気まぐれにどこかへ行ってしまい、ぼくにひと言の言葉もかけてくれない。」
243ページ
「彼女は(略)心配げな母猫のように何歩か歩いた。」
253ページ
「ぼくは雌猫にでもなったみたいに、その海藻を軽く噛んでみたり荒々しく四方にまき散らしたりして楽しんだ。」
260―261ページ
「そして彼女は、かわいがられるのに慣れた猫の、東洋ふうのもの寂しさにも似た、どこか無防備でしなやかな物腰に育ったのだった。」
309ページ
「『(略)さっききみの父さんがなんて言ったか知ってるかい。(略)
毎晩猫みたいに女を追っかけまわしているからだって。(略)』」
317ページ
「たとえば羽を追いかけている猫が、遊び気分なのか必死の思いなのかわからないのと同じだ。」

 たまたま借りた本に猫の描写が多いと、おや、この作家は猫が好きなのか、と嬉しくなる。
「アルトゥーロの島」で実際に猫が登場するのは、腕のいい産婆に飼われている猫だけ。
他は、比喩表現として描写される。
この産婆は物語の中では脇役ではあるが、「安いからといって腕の落ちる産婆に頼むと、母親にも赤ん坊にも悪い結果をもたらし、費用が嵩むことになる。」と、自分の技術に誇りをもって、まっとうなことを言うのである。
彼女の飼う高齢猫も、村人に尊重され、堂々たる風貌であるという。

モランテはアルヴェルト・モラヴィアの妻だったそうです。

池澤氏の選択はとても良い。いかにも文学全集ではないところが。

作者の経歴を訳者が書いているが、その中に長年飼っていた猫が亡くなった、という記述もあった。
珍しいね、そのようなことまで。

非常に映画的な描写で画ヅラが浮かぶ。

少ない登場人物の描写も巧み。主人公の少年の父を、面倒見ていた老人を笠置衆がイタリア人になったら…などと想像した。

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アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)

エルサ モランテ,ナタリア・ギンズブルグ/河出書房新社

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わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

ボフミル・フラバル/河出書房新社

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灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1)

ヴァージニア・ウルフ,ジーン・リース/河出書房新社

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by suezielily | 2017-10-18 17:06 | 猫書籍