猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介


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カテゴリ:猫書籍( 214 )

安部公房の猫

「水中都市・デンドロカカリヤ」には11の短編を収録。その中に「空中楼閣」という作品がある。
失業中のカラキ君はある日、アパートの前の電柱に貼られたビラを目にする。袋小路になっているアパートの前に貼られているので、アパートの住人を対象にしたものらしい。「求む工員 空中楼閣建設事務所」とある。胡散臭いが、失業保険が切れてしまう身の上としては、いたしかたない。空中楼閣とは何だろう。不可能なことを頭の中だけで設計することだ。建物、脳病院、料理屋、条件なしの空想。事務所から何か通達があるだろうか。部屋を開けると使者と行き違いになるのを恐れ、部屋にとどまることにしたカラキ君。よそゆきの身支度をして。椅子が一つしかないので隣人の、気象台に勤めているK君に借りる事に。K君は「気象台は空中楼閣建設事務所の研究室」だという。彼は前からそこに務めていたのだ。行ける所までいってみよう、多分行きつける。カラキ君は外出することに。すると。
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by suezielily | 2012-08-21 11:06 | 猫書籍

パンドラの香箱を開けたら、猫好き作家

保坂和志の「猫に時間の流れる」の書評は、未完成というか不十分なままUpしている。 猫ブンガクの中では別格で、いずれ改めて完全稿を書きたい…書けるか? 
まず、題名からして「ヤラレタ」と思う。 「に」「の」という助詞が変わればどう違うか、という文章もHPに書いておられる。 保坂氏の公式HPは、他に管理している方がおられるようで、大変素晴らしい内容。 読者が投稿できる掲示板(その名も「掲示保板」)もあり、投稿内容によっては保坂氏自身が応えてくれることもある。HP題名は「パンドラの香箱」。勿論、パンドラの箱、と猫が香箱を組むに掛けた題であろう。 著作の一部や猫の写真もHP上にUPしてある。 著名な作家のサイトの中では珍しいくらい、完成された内容。
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"保坂和志"
http://www.k-hosaka.com/
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by suezielily | 2012-08-17 19:08 | 猫書籍

好きな猫小説ベスト10

1. 「猫と庄造と二人のをんな」谷崎潤一郎 2. 「猫に時間の流れる」保坂和志 
3. 「お富の貞操」芥川龍之介 4. 稲葉真弓「ミーのいない朝」 
5. 「猫の客」平出隆 6.「ブランケット・キャット」重松清 
7.「愛撫」梶井基次郎 8. 「柩の中の猫」小池真理子 
9. 「白猫」 大佛次郎 10. 「贋作吾輩は猫である」内田百閒 
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ベスト10を選んだ理由はコチラ
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by suezielily | 2012-08-10 19:13 | 猫書籍

猫と庄造と二人のをんな

 谷崎の作品中、映画化されたりした有名作品の中では愛すべき小品、といった趣。この作品も森繁久弥氏主演で映画化もされている。
夫と元妻、現在の妻の三角関係、あるいは夫の飼い猫リリーを併せての四角関係。
小説は庄造の元妻・品子が現在の妻である福子に宛てた手紙の文章から始まる。

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by suezielily | 2012-08-09 14:32 | 猫書籍

中勘助「猫の親子」

近所の飼い猫の三毛母子が作家の家に遊びに来る。本名を知らぬまま、母は小町、娘はおつぐと呼ばれる。共に器量がよい。赤蜻蛉を狙おうとする「みやびやかな姿と軽快な跳躍ぶり」「じっと身構えて三、四尺もとびあがり、拝むように両手を合わせてつかまえようとする」「小町は 今度こそとってみせましょうかというようにちらりと私たちに目くばせして-実は警戒心だろう。-何度でも同じ殺生をくりかえす」
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by suezielily | 2012-07-18 15:50 | 猫書籍

藤堂志津子「秋の猫」

藤堂志津子の「秋の猫」は表題作の他に4編、猫や犬と平凡な男女の交流が描かれた短編集。
早智子は36歳のOL。 恋人の岩本は同い年。 物語は、彼の部屋で彼女が浮気を語気荒く問い詰める場面から始まる。岩本はのらりくらりとかわすが、早智子は部屋に丸まったパンティストッキングが置かれた(相手の女の挑戦的な態度!)のを見て、いつこの証拠品を突きつけようかとスカートの下に隠している。 この喧嘩の描写が面白いので、彼と別れた早智子が猫を飼うようになるくだりはやや唐突な印象がある。
新聞広告で見た老夫婦の家へ訪ね、三匹の仔猫のうち、もっとも快活で人懐こい雄猫を貰う。 その時、3色のパッチワーク柄の不器量な子も気になっていた。雄猫「ロロ」は早智子にも彼女のマンションにもすぐに慣れる。 結局、後に「ミミ」と名づけられる雌も引き取ることに。
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秋の猫 (集英社文庫)

藤堂 志津子 / 集英社



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by suezielily | 2012-07-10 14:51 | 猫書籍

藤田宜永「左腕の猫」

題名に猫を含む短編集。 表題作の他、5つの作品を収録。 この本を購入したのと同じ時期に作者の妻である小池真理子の短編集も読んだ。書かれている人物、特に男性が小池作品よりもやや年齢が高い。 藤田氏の書く男性は作者自身が「女性にもてる人」という印象を受ける。
「左腕の猫」の主人公・田代は50代でアパレル会社の社長。 といっても、オーナーは養父。20代のお嬢さん向けのブランドを企画して大きくしたという自覚はあるが、入り婿で雇われ社長である。 銀座の喫茶店で働く25歳の尚子という女性と付き合うようになる。 彼女はマンションでキョロという名の三毛猫を内緒で飼っている。
「『キョロはね、私の左腕に抱かれて眠るのが好きなの』 尚子の言葉通り、キョロは私に背中を向け、彼女の左腕に収まって眠る。」「キョロが横たわる。尚子が猫の頭にキスをする。」
猫が登場する小説をいくつか読んだが、このような官能的な描写は他に無かったと思う。猫もだが、尚子が買い置きしているバナナも、効果的な小道具だ。
田代と尚子とキョロ。 風変わり?だが、幸福な関係は意外な結末を迎える。 その時、田代のとった行動は。
男と女と、猫。 艶っぽくて悲しいラスト。 この作品を読んだ者だけが味わえる。
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by suezielily | 2012-07-06 14:21 | 猫書籍

猫と文豪

ブログを始める前に、どうしてもこの題にしたいというのがあった。 それは、谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のをんな (A Cat, A Man and Two Women)」をもじった題名。 猫が好きになる前は、谷崎作品も2作品しか読んだことがなかったし、特に好きな作家でもなかった。 意識的に猫を題材にした小説を読み始めて、最初の作品が谷崎の、「猫」である。文学史上、「猫」といえば、漱石の「我輩は猫である」のことを指すし、最初の題名は「猫」だったらしいが、私にとっては谷崎の「猫」なのだ。そ れは、あの有名な作品、特にラストを読めば漱石がそんなに猫を好きではないように思えるから。 弟子である内田百閒の「贋作我輩は猫である」のほうが好きなくらいだ。
で、谷崎であるが、この小説の英訳を米国人の友人に借りて、原文と比較してみた。関西弁で書かれているので、どうしても翻訳の限界にぶち当たっている。 小説の大要は正確に伝わっているし、谷崎も関東の出なので関西人から見れば、原作の関西弁はこそばゆい感覚もあるかもしれないが、それはともかく。英訳を読んでも、日本語の標準語の印象しか浮かばないのだ。関西弁だと喧嘩の部分は大層ユーモラスだし、品子が福子に出した手紙はとても意地悪だ。そして、品子が猫のリリーと打ち解ける場面はとても優しく、暖かだが、2人の寂しさもまた、浮き上がってくる。それを友人に伝えると、「以前日本文学の方言を米国の南部?訛りで訳した作品があったが、余計にひどいことになっていた」ということだった。
では、叙述文はともかく会話文の関西弁と英語のニュアンスの違いをお楽しみ下さい。
尚、英文は翻訳(訳者が誰か失念、サイデンステッカーやD・キーンではなかったような)からの抜粋だが、原文は谷崎ではなくて英訳から自分で和訳してみた(無謀)。興味ある人はアマゾンで調べてね。prickly, tickling frictionとは、猫に顔を舐められたことのある人には分かるのでは。
Obviously, when wife and cat were put in balance, the cat won. 「妻と猫が秤にかけられた時、明らかに猫が勝っていた」

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by suezielily | 2012-06-26 18:49 | 猫書籍

島木健作「黒猫」

筑摩書房「動物たちの物語」に収録。初めて読む作家。札幌の生まれだという。
絶滅せんとする樺太オオヤマネコの描写。
「何という孤独であろう! しかしそこには孤独につきまとう侘しげな影は微塵もない。」「後肢を持ち上げて小便を引っかけるに止まったのである! 鉄砲を持った人間などは彼にとってその程度のものにしか値しなかったのである」
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第一義の道・赤蛙 (講談社文芸文庫)

島木 健作 / 講談社



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by suezielily | 2012-06-21 14:04 | 猫書籍

海と薔薇と猫と

「猫を飼ったことはないのに、私の身のまわりにはいつも猫が絶えたことはなかった。」という書き出し。名優が分類する猫のタイプは居候型、漂浪者型、花嫁修業型、社会復帰型。
若き日より多忙な加藤氏である。旅先でうっかり小猫と会ってしまう事もあった。「ふと思いついて『彼』を、通いなれた太秦の撮影所へ連れていった。」「『大岡越前守のたのみやさかい』と仕事の手をやすめ、」「裏方さんの手に『彼』と押しつけるように渡し」たのである。
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by suezielily | 2012-06-19 18:28 | 猫書籍