猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介


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カテゴリ:文学( 86 )

林真理子「RURIKO」

まず、秋山庄太郎氏が撮影した美しいポートレイトの装丁にうっとりとする。
溥儀や甘粕大尉の名前も登場する、満州での浅井源二郎はヒロイン・浅丘ルリ子こと信子の父。彼女の幼少時が描かれる冒頭の章をすっ飛ばして先の頁を読む。こんな読み方をした人は少なからずいるだろう。
ルリ子という大輪の薔薇が咲き誇った土壌…昭和の芸能史の磁力の強さ。そのうえ、太陽が輝き、渡り鳥が飛び、ひばりが空高くさえずっていたのだ、同じ時代に。

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by suezielily | 2012-06-26 18:26 | 文学

好きな海外文学ベスト10

1. 「脂肪の塊」モーパッサン   2. 「土曜の夜と日曜の朝」A・シリトー  
3. 「テス」T・ハーディ  4. 「居酒屋」 ゾラ  
5. 「ラドクリフ」D・ストーリィ  6. 「危険な関係」 ラクロ  
7. 「嵐が丘」E・ブロンテ   8. 「変身」カフカ 
9. 「眺めのいい部屋」E・M・フォースター  10.「ホテル・ニューハンプシャー」J・アーヴィング 「朝めし」スタインベック

眺めのいい部屋 (原書で楽しむ英米文学シリーズ (9))

E.M.Forster / ICGミューズ出版



ベスト10を選んだ理由はコチラ
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by suezielily | 2012-05-17 18:32 | 文学

好きな日本文学ベスト10

1.「春の雪」三島由紀夫  2. 「一塊の土」芥川龍之介 
3. 「鵜の話」(「鳥の物語」より)中勘助  4. 「サラサーテの盤」内田百閒 
5. 「青鬼の褌を洗う女」坂口安吾  6.「蓼喰う虫」谷崎潤一郎 
7. 「瓶詰めの恋」夢野久作  8. 「砂の女」安部公房
9. 「二階」松本清張  10.「家族八景」筒井康隆 

春の雪(英文版)- Spring Snow (タトルクラシックス )

三島 由紀夫 / チャールズ・イ・タトル出版



ベスト10を選んだ理由はコチラ
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by suezielily | 2012-05-10 18:47 | 文学

スタインベック「朝めし」

週刊文春の書評は4人で交替して執筆されている。立花隆、池澤夏樹、酒井順子というプロの書き手に混じって、俳優の山崎努。山崎氏の文が一番上手いと思う。彼の勧める本を読みたくなるからだ。
スタインベック短編集の書評。
スタインベックといえば、「怒りの葡萄」と「二十日鼠と人間」を読んで、映画も見た。
短編を今回初めて読んだが、どれも面白い。
1902年生まれとあるが、日本の自然主義小説(ゾラの影響が強いと聞くが)に彼がどれくらい影響を与えたのかは分からない。

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by suezielily | 2012-04-30 18:38 | 文学

百年文庫

ポプラ社が刊行した「百年文庫」
「里(小山清、藤原審爾、広津柳浪)」「雪(加能作次郎、耕治人、由起しげ子)」「本(島木健作、ユザンヌ、佐藤春夫)」「妖(坂口安吾、壇一雄、谷崎潤一郎)」の4冊。
100巻を「憧、闇、罪」などのテーマに従い、あう内容の短編を3作ずつ編んである。いい企画だ。
加能、坂口、谷崎は既読であったが、未読の作品を読もうとしたら重い全集でないと収録されていない作家が多い。全巻制覇を目標にしよう。
広津柳浪の息子である広津和郎の作品を読んだことがある。
同時代の有名作家(確か宇野浩二)が精神不安定になり、斉藤茂吉の病院へ連れて行って、その場に芥川も同席したという内容の短編が衝撃であった。
ユザンヌの「シジスモンの遺産」
ギュマールとシジスモンは20年間に渡る書籍のコレクター。
2人は初版本、希少本、揺籃期本などマニアの垂涎の的である書をあらゆる手段で入手する好敵手。
そのシジスモンが死んだ。 遺言書には従妹のエレオノール嬢を遺産相続人にした。
醜い58歳の女性に独身のギュマールは求婚する。
老嬢は元婚約者のシジスモンに古本漁りのためにお金も時間も掛かるので、結婚を延期されたという。
故人や本を狙うライバルにとってはお宝の蔵書も、彼女には憎むべき荷厄介なのだ。
彼女は書斎のある屋根裏部屋の窓や瓦を壊し、鼠を300匹放ち、宝の山を痛めつけようと図る。
ギュマールはそれを防ぐために、書斎に隣接する家屋を買い取り、湿気退治や隣家の屋根を勝手に修理する。
「書斎の中にぶちまけた袋の中身は、」「六匹のたくましい牡猫だった。」
猫を題材にした本小説を何冊か読んだが、猫をこのように扱う作品は初めてお目にかかった。
初老の男女の「家(正確には書斎の本)」を巡る争いは、映画「ローズ家の戦争」を思い出した。

「百年文庫」 50巻セット(化粧ケース入り)

ポプラ社


藤澤清造短篇集 (新潮文庫)

藤澤 清造 / 新潮社



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by suezielily | 2012-04-17 18:40 | 文学

林真理子「anego」

知人の米国人ALT2人が仲違いした時、別のALT男性が「女性の喧嘩は男性がらみ」と言った。
有名女性歌手の騒動がTVのワイドショーを賑わせている。所属事務所の女社長と彼女の夫が金銭のことで揉めていたそうだ。
林真理子の「anego」を読む。数年前のTVドラマは篠原涼子、赤西仁主演だった。
林ファンの私もあの乗りの話ならば、特に読む必要はないと思っていた。
TVドラマでは年上OLが若い同僚と初デートの際に、お洒落してバスケット一杯の手製弁当と気合が入っていた。黒沢は草ラグビーの試合に同行させ、豪華弁当は彼の仲間に分けられる。この場面はとても爽やかで印象に残っている。
これを書籍で探したが…無い!林作品ドラマの脚本ではお馴染みの中園ミホの脚色は大胆だ。弁当は彼の仲間にも評判だったので、彼女の姐御らしさは脚本に生かされている。ラガーマンという設定は原作では別の、重要な人物として登場する。

anego (小学館文庫)

林 真理子 / 小学館



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by suezielily | 2012-04-11 18:26 | 文学