猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介
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秀吉と猫
「猫生活」2011年1月号より。 豊臣秀吉はトラ猫を飼っていたそうだ。 茶トラかキジトラかは不明。
秀吉はこの猫を可愛がっていたそうで、いなくなった際は部下の浅野長政に命じて大規模な捜索をさせた。
猫はなかなか見つからず、美しいトラ毛の猫を飼っていた知人に「見つかるまでの間、猫をしばらく貸して欲しい」という手紙まで出している。 猫派であったとは、信長や側室の茶々(猫っぽい名前だ。そういえば正室のねね、も)との関係を考えても何となく分かるような気がする。
我がままな猫に仕える天下人…信長と茶々は伯父姪で共に美形であることだし。 長政も茶々の父親だ。 後に秀吉と対立して死ぬが、秀吉と諍いを起こした理由の一端はまさか、猫!? そうであったとしても、勿論理由はそれだけではなくて色々と積み重なってのことだろうけど。明智光秀も衆人の中で信長に恥をかかされたり、森蘭丸に領土を譲られたりと、色々あったようだ。(三浦綾子「細川ガラシャ夫人」は光秀寄りに書かれている)
庄司薫「柔らかい乳母車」
庄司薫と山口瞳といえば、以前はよく誌面で見かけた覚えがある。最近、薫氏のベストセラー「赤頭巾ちゃん気をつけて」も再版された。
エッセイ集「ぼくが猫語を話せるわけ」の中には、猫とは関係ない記述のものもいくらかある。その中で特に印象的なのは「柔らかい乳母車」である。
デザイナーである友人タロちゃんと表参道でお茶を飲んでいると、顔見知りのお洒落な若夫婦が乳母車に可愛らしい赤ん坊を乗せてやってきた。 いつしか話題は「庄司薫が或る雑誌で書いたことに対する批判に」なった。友人と薫氏はまさか本人が目の前にいるとは言えずに若夫婦とかみ合わない会話を続けていた。
彼らは千葉県の柏市から、毎週末にその界隈に出かけてきている。 お洒落な妻は夫婦の主導権を握っているらしく、子供の名前も本名とは違う「アランちゃん」と呼んでいる。 乳母車は堅くて、赤ん坊の頭に響きそうだと優しげな夫A君は言う。しかし大きくて柔らかい乳母車では、表参道の最先端の風俗として雑誌などに取り上げられる珈琲店までやって来るのは大変そうだ。「いろいろあれこれ事情が」と言うA君にタロちゃんも薫氏もうなずくのであった。
秀吉はこの猫を可愛がっていたそうで、いなくなった際は部下の浅野長政に命じて大規模な捜索をさせた。
猫はなかなか見つからず、美しいトラ毛の猫を飼っていた知人に「見つかるまでの間、猫をしばらく貸して欲しい」という手紙まで出している。 猫派であったとは、信長や側室の茶々(猫っぽい名前だ。そういえば正室のねね、も)との関係を考えても何となく分かるような気がする。
我がままな猫に仕える天下人…信長と茶々は伯父姪で共に美形であることだし。 長政も茶々の父親だ。 後に秀吉と対立して死ぬが、秀吉と諍いを起こした理由の一端はまさか、猫!? そうであったとしても、勿論理由はそれだけではなくて色々と積み重なってのことだろうけど。明智光秀も衆人の中で信長に恥をかかされたり、森蘭丸に領土を譲られたりと、色々あったようだ。(三浦綾子「細川ガラシャ夫人」は光秀寄りに書かれている)
庄司薫「柔らかい乳母車」
庄司薫と山口瞳といえば、以前はよく誌面で見かけた覚えがある。最近、薫氏のベストセラー「赤頭巾ちゃん気をつけて」も再版された。
エッセイ集「ぼくが猫語を話せるわけ」の中には、猫とは関係ない記述のものもいくらかある。その中で特に印象的なのは「柔らかい乳母車」である。
デザイナーである友人タロちゃんと表参道でお茶を飲んでいると、顔見知りのお洒落な若夫婦が乳母車に可愛らしい赤ん坊を乗せてやってきた。 いつしか話題は「庄司薫が或る雑誌で書いたことに対する批判に」なった。友人と薫氏はまさか本人が目の前にいるとは言えずに若夫婦とかみ合わない会話を続けていた。
彼らは千葉県の柏市から、毎週末にその界隈に出かけてきている。 お洒落な妻は夫婦の主導権を握っているらしく、子供の名前も本名とは違う「アランちゃん」と呼んでいる。 乳母車は堅くて、赤ん坊の頭に響きそうだと優しげな夫A君は言う。しかし大きくて柔らかい乳母車では、表参道の最先端の風俗として雑誌などに取り上げられる珈琲店までやって来るのは大変そうだ。「いろいろあれこれ事情が」と言うA君にタロちゃんも薫氏もうなずくのであった。
by suezielily
| 2012-07-09 14:51
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