猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介
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江見水蔭「炭焼の煙」
山奥の炭焼き小屋で猿の権とだけ暮らす若者、真次。下界との関りは山主の藤原の旦那との連絡で、作爺こと作座衛門が来る時だけ。真次の働き振りに旦那も感心しているが、それも亡父が山林を3つも焼き払って損をさせた旦那に、格別なお叱りも受けず遣われ続けたその恩を返さんがため…という教えによる。
孤独で単調な真次の生活にある日、変化が。旦那様の娘達が真次の住む山の谷に美しい桜があると聞きつけ、物見遊山にやってくるという。


「不図、駕の中に早や乗移っている娘の顔を見た。」「権猿に優しかった人か。」「この美しい人を我は今まで背負っていたのだと思って見ると、不思議な様で、あの重かったのはこの人か、」「何も格別の考えは無い。唯美しい娘だな、どうも美しい娘だな。」
それからが真次の苦しい恋が始まる。今まで持った事の無い感情。苦しい思いをするくらいなら、なぜ知ってしまったのだろう。最後の行に至るまで透徹な筆者の目。紀行家、探検家、探偵小説や児童読物も多く手がけたという江見水蔭は文壇から忘れられた存在になっていったという。ポプラ社の百年文庫に感謝。初めて知る作家の何と多い事か。




孤独で単調な真次の生活にある日、変化が。旦那様の娘達が真次の住む山の谷に美しい桜があると聞きつけ、物見遊山にやってくるという。


「不図、駕の中に早や乗移っている娘の顔を見た。」「権猿に優しかった人か。」「この美しい人を我は今まで背負っていたのだと思って見ると、不思議な様で、あの重かったのはこの人か、」「何も格別の考えは無い。唯美しい娘だな、どうも美しい娘だな。」
それからが真次の苦しい恋が始まる。今まで持った事の無い感情。苦しい思いをするくらいなら、なぜ知ってしまったのだろう。最後の行に至るまで透徹な筆者の目。紀行家、探検家、探偵小説や児童読物も多く手がけたという江見水蔭は文壇から忘れられた存在になっていったという。ポプラ社の百年文庫に感謝。初めて知る作家の何と多い事か。




by suezielily
| 2012-07-19 18:18
| 文学