猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介
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松本清張「事故」
火曜サスペンス劇場の「事故」の再放送を見た。
古谷一行、斉藤慶子、十朱幸代、鶴見慎吾、松田洋治。
古谷一行は清張の「共犯者」と「恐喝者」の二作品を脚色したドラマにも主演していた。共演は藤真利子。
斉藤慶子に藤真利子という、五社英雄監督に鍛えられた女優と清張作品で共演とは。
横溝正史も原作以上の金田一耕助ぶりに驚嘆したという若き日の古谷一行である。
「事故」は随分と原作と違う脚色がされていた。松田洋治(鶴見慎吾もだが、子役時代からのキャリアが長い)演じるトラック運転手が黒猫を飼っている。
保険会社の営業マン夫婦が猫を複数飼っていて、その妻を演じた女優が(名前を存じ上げないが)柄本明の奥様だった。この二軒の家で猫が飼われているという設定は原作には無い。通行人が犬の散歩をする場面があり、二匹の犬が別々に登場したので、製作スタッフの中に犬猫が好きな人がいるのだろう。
猫の毛が事件の重要な鍵を握るのだが、それも原作には無い。清張は特に猫が好きな作家ではないし、大佛次郎との対談では猫の事も話題にはなるが、敬愛する先輩作家に話を合わせているだけだろう。
十朱幸代が向日葵だとしたら、斉藤慶子は京都の苔寺の美しさだ。情の深さで男を破滅に向かわせる。
十朱も古谷もレコードを出している美声の持ち主だ、二人が昔のフォークソングを口ずさむ場面など、とても良かった。
ストッキング(などと無粋な横文字ではなく、古谷は「くつした」という)が効果的な小道具として使われている。男物の傘に寄り添うように、赤い傘が立てかけられているというその後の展開を予想させる演出も悪くない。
説得力に欠ける箇所もあったが、主演の三人の演技が素晴らしかった。
同級生で一番の美少女が熊本大学に合格した時、「宮崎美子、斉藤慶子に続くスターが出るかも」などと言っていたことを思い出した。そんな事は無かったが、時々見かける彼女は今でも上品で美しいひとだ。
古谷一行、斉藤慶子、十朱幸代、鶴見慎吾、松田洋治。
古谷一行は清張の「共犯者」と「恐喝者」の二作品を脚色したドラマにも主演していた。共演は藤真利子。
斉藤慶子に藤真利子という、五社英雄監督に鍛えられた女優と清張作品で共演とは。
横溝正史も原作以上の金田一耕助ぶりに驚嘆したという若き日の古谷一行である。
「事故」は随分と原作と違う脚色がされていた。松田洋治(鶴見慎吾もだが、子役時代からのキャリアが長い)演じるトラック運転手が黒猫を飼っている。
保険会社の営業マン夫婦が猫を複数飼っていて、その妻を演じた女優が(名前を存じ上げないが)柄本明の奥様だった。この二軒の家で猫が飼われているという設定は原作には無い。通行人が犬の散歩をする場面があり、二匹の犬が別々に登場したので、製作スタッフの中に犬猫が好きな人がいるのだろう。
猫の毛が事件の重要な鍵を握るのだが、それも原作には無い。清張は特に猫が好きな作家ではないし、大佛次郎との対談では猫の事も話題にはなるが、敬愛する先輩作家に話を合わせているだけだろう。
十朱幸代が向日葵だとしたら、斉藤慶子は京都の苔寺の美しさだ。情の深さで男を破滅に向かわせる。
十朱も古谷もレコードを出している美声の持ち主だ、二人が昔のフォークソングを口ずさむ場面など、とても良かった。
ストッキング(などと無粋な横文字ではなく、古谷は「くつした」という)が効果的な小道具として使われている。男物の傘に寄り添うように、赤い傘が立てかけられているというその後の展開を予想させる演出も悪くない。
説得力に欠ける箇所もあったが、主演の三人の演技が素晴らしかった。
同級生で一番の美少女が熊本大学に合格した時、「宮崎美子、斉藤慶子に続くスターが出るかも」などと言っていたことを思い出した。そんな事は無かったが、時々見かける彼女は今でも上品で美しいひとだ。
by suezielily
| 2012-11-28 19:30
| TVドラマ、movie