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「雲の階段」

渡辺淳一原作のドラマ「雲の階段」の放送が終了した。
今春のTVドラマでは、毎週録画して何度も見たのはそれだけであった。
放送一週目が終了した頃、図書館に予約してそう待たされずに借りられた。
作品の初出は1970年代後半に遡る。日本は高度経済成長真っ盛り、バブルの少し手前といったところか。
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渡辺先生の週刊誌でのエッセイには、三週程自身のドラマについて書かれていた。
主演の長谷川博巳さんと食事をし、とても好青年だったという。また、役作りについて助言を請われ、「患者にとっていい医者であるならば」と答えたとか。
長谷川、稲森、木村の主演三人を褒めておられた。原作とは随分違う脚色と演出であり、それも養子に出した子供のように思い、楽しまれたという。
渡辺作品をきっちり読んだのはほぼ初めてだったと思う。女優松井須磨子のことを書いた長編を以前読んだが、内容はほぼ忘れている。

「雲の階段」は、元外科医である渡辺氏にとっては本領発揮といった趣き。
なぜ氏が、医師を辞して(作家と二足の草鞋をはいた時期もあった)文筆業一本に絞ったのかというと、確か後輩の医師と色々あったというエッセイを読んだことがある。その医師のことは、恨むよりもむしろ感謝しているとかそういった事が書かれていた記憶がある。うろ覚えなので、興味のある方、検索して下さいね。
「雲の階段」の題の意味するところは何だろう。芥川の「蜘蛛の糸」とか、Rツェッペリンの「Stairway to Heaven」を連想する。登りつめたつもりが、破滅への階段…ということか。
主演の長谷川さんにとっては、これから更に素晴らしい俳優になるための出世への階段だ。
主人公の相川三郎は、ある意味強運の持ち主であるが、「もしも渡辺氏が医師を続けていて、作家活動に専念できなかったら?」という仮定をしてみる。ドラマ化されるような作品にならず、長谷川さんもまた、この役を演じる機会も無かったかもしれない。
 ドラマは、現代的な味付けがしてあり、主要登場人物はほぼ全員、原作よりも膨らませた役割で、俳優陣にとっては演じ甲斐もあったと思う。
無資格医師の三郎が嘘に嘘を重ね、徐々に医者らしくなっていったり、過去を知る素朴な女性を棄てて金持ちのお嬢さんに鞍替えしたり。「太陽がいっぱい」のA・ドロンや、「陽のあたる場所」のM・クリフトを連想した。

ドラマは三郎が島で唯一の診療所の所長に偽医師に仕立てられる(といっても、三郎自身が断ることも当然出来たはずで)回のほうが、面白く感じた。「若(わか)先生」と島民に呼ばれる三郎を、特に慕う老婆役の女優さんが素晴らしかった。よくお見かけする方だが、名前が分らない。
加賀まり子は三郎の実母を演じ、大友康平、内藤剛志と多岐川祐美が父親代わり、あるいは義理の父母ということになる。大友、内藤のお二人は若ければ三郎役を演じたかったのではないだろうか。
また、長谷川さんを「月曜日のユカ」の頃の加賀さん、「七瀬ふたたび」の頃の多岐川さんと共演させたい、などと妄想してしまう。それ位、彼は素晴らしかった。

長谷川さんは文学座の所属だという。ヒットドラマや映画に恵まれ、強運の持ち主には違いない…が、彼にとっての最大の不幸。それは、三島由紀夫と杉村春子の生前に間に合わなかったことだ!(これは最大の賛辞)
三島と文学座の関係については、興味のある方は調べてみてね。

逮捕された三郎が裁判を受ける場面など、原作と相当違うが、最終回のラストは原作を尊重した場面だと思った。ドラマを見て興味を持った方には是非読んで頂きたい。
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by suezielily | 2013-06-25 22:57 | TVドラマ、movie