猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介
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村上春樹「うなぎ屋の猫」
村上春樹の「村上ラヂオ2 おおきなかぶ、むずかしいアボガド」の中に「うなぎ屋の猫」というエッセイがある。
本文より、抜粋。
「 その昔、表参道の交番のそばに小さなうなぎ屋があった。名前は覚えていない。
古いしもたや風の造りで、だいたいいつも客席の座布団の上で猫がひなたぼっこをしていた。(略)
そのうなぎ屋にいって、猫の隣でうなぎを食べるのが好きだった。(略)
昔はあのあたりもずいぶんのんびりして、(略)猫が気持よく昼寝できるような環境が残っていた。僕が隣でうなぎを食べていても、猫はぜんぜん気にせずぐうぐう寝ていた。きっとうなぎの匂いなんて嗅ぎ飽きていたのだろう。(略)
僕がいちばん懐かしく思い出すのは、表参道のうなぎ屋かもしれない。(略)猫は日の当たる座布団の上で熟睡していた。でも猫って、うなぎにはまったく興味がないのかなあ。」
うなぎ屋と、昼寝する猫とどちらが懐かしいのかな。神宮球場へヤクルトスワローズの試合を観戦に行っていた(とは、ここでは書かれていないが)のだろうから、その頃の表参道への郷愁…といったところか。
このエッセイ週は「アンアン」に連載されていたそうである。
本文の最後の行のさらに横に、「今週の村上」と称して、ひとこと添えてある。
「 昔飼っていた猫は品川巻の海苔が好物だった。おかげで僕は海苔なしの中身ばかり食べることになった。」
品川巻って、何だろう?海苔巻ことかしら…
本文より、抜粋。
「 その昔、表参道の交番のそばに小さなうなぎ屋があった。名前は覚えていない。
古いしもたや風の造りで、だいたいいつも客席の座布団の上で猫がひなたぼっこをしていた。(略)
そのうなぎ屋にいって、猫の隣でうなぎを食べるのが好きだった。(略)
昔はあのあたりもずいぶんのんびりして、(略)猫が気持よく昼寝できるような環境が残っていた。僕が隣でうなぎを食べていても、猫はぜんぜん気にせずぐうぐう寝ていた。きっとうなぎの匂いなんて嗅ぎ飽きていたのだろう。(略)
僕がいちばん懐かしく思い出すのは、表参道のうなぎ屋かもしれない。(略)猫は日の当たる座布団の上で熟睡していた。でも猫って、うなぎにはまったく興味がないのかなあ。」
うなぎ屋と、昼寝する猫とどちらが懐かしいのかな。神宮球場へヤクルトスワローズの試合を観戦に行っていた(とは、ここでは書かれていないが)のだろうから、その頃の表参道への郷愁…といったところか。
このエッセイ週は「アンアン」に連載されていたそうである。
本文の最後の行のさらに横に、「今週の村上」と称して、ひとこと添えてある。
「 昔飼っていた猫は品川巻の海苔が好物だった。おかげで僕は海苔なしの中身ばかり食べることになった。」
品川巻って、何だろう?海苔巻ことかしら…
by suezielily
| 2014-11-23 17:34
| 猫書籍