猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介
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G・D・モーパッサン「ベラミ」
モーパッサンの「ベラミ」を読んだ。新潮文庫、田辺貞之助訳。
以下、主要登場人物。

ジョルジュ・デュロア、シャルル・フォレスティエマドレーヌ・フォレスティエ、クロティルド・ド・マレル、ヴィルジニー・ワルテル、シュザンヌ・ワルテル。
以下、原文より抜粋。
「 ワルテル氏が(略)いった。――『わしの絵を見ているね』――(略)
それから、ランベールの『水難救助』を照らしだした。
食器をさげたテーブルのうえに、仔猫がすわっていて、蝿が一匹コップの水へおちてもがいているのを、途方に暮れた様子で視つめている。仔猫は早くも前肢をあげて、蝿を素ばやくすくいあげようとする姿勢だが、まだ決心がつかないで、ためらっている。どうするだろう。」
「 倅の嫁は、太ってみずみずしく、頬っぺたが、林檎のように赤く、牝の種馬のようにまるまっちい、百姓女のはずだった。それなのに、この女は、いやにめかしこんで、麝香の匂いをぷんぷんさせ、なんだかお引摺りみたいじゃないか、というのは、この婆さんには、香水はみんな麝香だったからだ。」
同じ箇所の英訳。PROJECTGUTENBERG「Bel Ami: Henri Rene Guy de Maupassant」
「The oldwoman, in her turn, kissed her daughter-in-law with hostile reserve. Her idealwas a stout, rosy, country lass, as red as an apple and as round.」
新潮社から出ている飜訳はヴァージョンが違うのか、「ワルテル氏が(略)いった。――『わしの絵を見ているね』」はグーテンベルグ版の英訳があるが、ランベールの絵画の場面が無い。
また、デユロワの母親がマドレーヌを見て反感を買う場面も麝香香水の箇所の英訳が見当たらない。
2012年の映画版ではユマ・サーマン、クリスティン・スコット・トーマス、クリスティナ・リッチといった華やかな女優陣がデユロワ青年の相手役であったようだ。
ユマ・サーマンは若い頃に「危険な関係」でセシル嬢を演じた。ジョン・マルコビッチと、これまた駆け出しの頃のキアヌ・リーヴスとの三角関係である。
クリスティン・スコット・トーマスが演じたワルテル夫人(映画では役名が違う)は、貞淑な人妻が若いプレイボーイに陥落して、「 恋愛をするなら、彼女も極度に発達した技巧や洗練を心得、慎重に適切に事を行うべきだ、と、彼は考えた。」というデユロワに反し、狂乱の限りをつくす。
「危険な関係」でいうと、主人公のメルトイユ侯爵夫人が、デュロワのいう理想の恋愛マスターであろうが、演じたグレン・クローズが「危険な情事」では正反対の性格の女性であった。
「ベラミ」全体が軽いお話であるので、ワルテル夫人はあのような深刻な事態には陥らず。
「脂肪の塊」の英訳より抜粋。
https://archive.org/stream/bouledesuifothers00maup/bouledesuifothers00maup_djvu.txt
「of snow uninterruptedly all through that evening
and night.
At half-past four in the morning the travellers
met in the courtyard of the Hotel de Normandie,
where they were to take their seats in the coach.
They were still half asleep, and shivering with
cold under their wraps. They could see one an-
other but indistinctly in the darkness, and the moun-
tain of heavy winter wraps in which each was
swathed made them look like a gathering of
obese priests in their long cassocks. But two men
recognized each other, a third accosted them, and
the three began to talk. "I am bringing my wife/'*
said one. "So am I." "And I, too." The first
speaker added: "We shall not return to Rouen, and
if the Prussians approach Havre we will cross to
England." All three, it turned out, had made the
same plans, being of similar disposition and tem-
perament. 」
