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自殺作家文壇史

 植田康夫の「自殺作家文壇史」。北辰堂出版

目次より抜粋。
 

自殺作家文壇史_e0265768_16244514.jpg





「第1章 自殺の衝撃(川端康成、三島由紀夫 他) 第2章 近代作家の悲しき系譜(北村透谷、川上眉山 他)
第3章 貧困と混迷のなかで(生田春月、牧野信一 他) 第4章 無頼と焦燥の果てに(太宰治、田中英光 他)」

「三島由紀夫――憂国の士、凄絶に逝く」より抜粋。

p69 第一章 自殺の衝撃
「 そして翌年、小型ノーベル賞といわれるフォルメントール文学賞の第一次投票で三島の作品『午後の曳航』がトップになったとき以来、三島文学をノーベル賞の有力候補とみて、伊達は三島としばしば接触するようになった。」

71p「6 別れの宴」
「 三島は楽しそうに、『一に藤純、二に若尾、三に佐久間。これはいい。日本美人の三傑だ』といって笑った。」

p107  「12余韻」
「 福岡市新天町のある書店では、(略)カラーテレビをすえつけた。
そのため、同店にやってきた客は、(略)『すごいことやるね、気違いバイ』とつぶやきながら、テレビの前にクギづけになった。(略)
客の流れは、ドッと三島由紀夫の本の前に殺到した。(略)同店では二十五、六日の二日間で三島の著書約六百冊、ふだんの三十倍近くも売れた。(略)
東京・新宿の紀伊国屋書店では、『行動学入門』『暁の寺』『春の雪』などが、(略)あっという間に売り切れ、(略)『若きサムライのために』(略)なども非常な売れ行きを示した。」  

 植田氏は、自殺した作家の関連書籍や新聞雑誌などの資料をたんねんに調べて、時系列を追って淡々と書いている。どの作家についても非常に興味深く読んだが、やはり三島由紀夫についての描写の迫力には圧倒される。 
 有島武郎と彼の作品には特に興味は無いのだが、俳優の森雅之が彼の息子だと知って、また、松田優作が有島を演じたということで、有島の項も惹きつけられる。
当時は、姦通罪が合法だったこともあり、波多野秋子の夫との関わりもドラマチックである。

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自殺作家文壇史

植田 康夫/北辰堂出版

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by suezielily | 2018-03-12 17:09 | 文学