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有吉佐和子「日本の島々、昔と今。」

有吉佐和子「日本の島々、昔と今。」

以下、目次の抜粋。

http://shigetaromurata.blogspot.com/2012/09/blog-post_26.html


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「 海は国境になった (その一) 焼尻島・天売島   鉄砲とロケットの間に (その二) 種子島
二十日は山に五日は海に (その三) 屋久島     遣唐使から養殖漁業まで (その四) 福江島
元寇から韓国船まで (その五) 対馬   南の果て (その六) 波照間島
西の果て、台湾が見える (その七) 与那国島   潮目の中で (その八) 隠岐
日韓の波浪 (番外の一) 竹島   遥か太平洋上に (その九) 父島
北方の激浪に揺れる島々 (番外の二) 択捉島・国後・色丹・歯舞   そこに石油があるからだ! (番外の三) 尖閣列島」


以下、本文より抜粋。
「屋久島」の項。
p76-78 
「 宝永五年(一七〇八)八月二十九日、恋泊村(小島)の百姓藤兵衛が(略)、後から声をかけられた。(略)
武士の身装りをした異様な男がさかんに話しかけてくる。(略)異国船が小舟を曳いて通った噂は聞いていたので、(略)上陸した男ではないかと考えた。何しろチョン髷姿だが、髪も赤いし、(略)
村名主に知らせた。村名主は仰天して(略)鎖国の禁を破ったことになれば、どんなお咎めがあるか分からないからである。
 奉行は島津藩(鹿児島)へ急報し、(略)長崎奉行所へ書状を届け、(略)
途中、異人は『ナガサキ、ダメ。エド、エド』と叫び続けた。
 彼がローマから来たことは、屋久島滞在中に判明していた。(略)
取調べを開始したが言葉が通じない。(略)
男はオランダ人とは宗教が違うと言って嫌う。(略)
 名はジョバンニ・バティスタ・シドッティ(G.B.Sidotti)。
イタリアのシシリー島パレルモ出身(多分)。
イエズス会に入って修道僧となり、(略)
日本の鎖国と切支丹禁制を解く目的で日本に来た。(略)
 彼がオランダ人を嫌ったのは、オランダが宗教ではプロテスタントの国であったからである。
(略)
 一年たって、ようやくシドッティは宝永六年九月二十五日長崎を出発し、(略)
江戸に着いたのは十一月半ば、直ちに小石川切支丹屋敷に収容された。(略)
新井白石がシドッティの取調べに当たった。
新井白石は(略)学者としては稀有な栄進をした男である。
(略)宣教師の語学力は昔も今も大変なものだし、白石のほうも言語学者でもあったから、二人はたちまち言葉の障害を乗り越えて語り合うことができたはずである。」

 
岩波文庫で有吉さんの作品は他に無かったように思う。
いやー、さすがに名著。
 これらの島々のうち、私が行ったことがあるのは五島列島の福江だけ。
県民なのにこの有様です。
 
一番驚いたのは、屋久島の項でシドッチの名前が出てきたことかなあ。

カソリックの宣教師が日本に行って無事に伝道できる時代ではなかったのに、そういう情報も当然あっただろうに、大変な熱意ですね…
「ナガサキ、ダメ」ってそりゃあ言うだろう。同胞?がエライ目に遭ったんだから。

 図書館で新井白石のことを書いた本があったので、誰だっけ、著書は有名な人だったけど。
「西洋紀聞」についての項目が見つけられなかったので(あったのかもしれないけど読めない…読みづらい…)、借りませんでした。
白石とシドッチのことを有吉さんに小説に書いて頂きたかったですね。
ちなみに吉村昭は、昔になればなるほど資料が少なくて、信憑性も薄くなるから、幕末よりも昔を題材にした小説は書かなかったそうです。
これも正しい姿勢ですね。
 
 話がズレますが、ユダヤ教の宣教師が日本に潜入していたのではないか、説があるのですね。
熊本の人吉城跡に、井戸が発見されているのですが。
それが、ユダヤ教の「ミクヴェ」に似ているのではないか、とそういう事をネット上に書いていた方がおられます。
相良氏が人吉では有力な大名だったそうですが、その家老だった人が結構な費用をかけて、井戸を築き上げていたという。
これは近年、発見されたのですが。
人吉のお城跡にある歴史記念館の学芸員さんは、ユダヤ教どころか、相良の家老がキリシタンであったという証拠は何も無い、と言われました。
ミクヴェ説を唱えるブロガーさんは、ユダヤ教も当時の欧州で迫害されていたクチだから、極東の地での伝道に燃えて、潜入していた可能性も無いとは言い切れないだとか、相良の家老が人吉の日本人キリシタンをかくまっていたのでは、とかなかなかの妄想です。
かいつまんで書きましたが、そういったかんじで書いてあって、もっと説得力ある描写、推理でしたので、興味のある人は検索してみてください(笑)。
人吉の現地で、その井戸跡を目にしたら、狼狽する?学芸員さんと、ネットでミクヴェ説を唱える方の仮想バトルが私の脳内で再生されたのでした。
 シドッチとは無関係だけど、有吉さんの著作でそれを思い出して。
こういうロマンを感じる所にまた行きたいですねー。
 
有吉さんはそれぞれの島で、漁協を訪ねていくのですね。
漁協だと、外国とその島の利害関係がストレートに分かる情報が得られるから。
地元の、長老格の漁師さんだとか、そういった方々と飲んで(お酒も強かったのね…)色々なお話を聞いて、マラソンで鍛えて。
本当に繊細で豪快で、賢くて現場主義で、早世なさったのが残念です。


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by suezielily | 2018-08-12 16:57 | 文学