猫を題材にした小説随筆や猫好き作家をご紹介


by suzielily

プロフィールを見る
画像一覧

以前の記事

2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
more...

カテゴリ

全体
猫書籍
文学
Cat Salon,猫カフェ
猫写真、猫関連
猫TV,movie
音楽、music
本のまくらquiz
TVドラマ、movie
初めまして introducing
野球、baseball

最新のコメント

LuckySevenS..
by suezielily at 17:21
お美しい猫様たちですこと。
by LuckySevenStars at 12:00
cenepaseriさ..
by suezielily at 15:54
「山猫」2回観ました、良..
by cenepaseri at 11:35
LuckySevenSt..
by suezielily at 13:37
ベンガルちゃん もう、..
by LuckySevenStars at 16:17
LuckySevenSt..
by suezielily at 17:32
ベンガルちゃんが交じって..
by LuckySevenStars at 13:44
こんばんは。 ずいぶん..
by suezielily at 17:24
こんばんは。 いい..
by herbatelier at 17:10

フォロー中のブログ

エコ猫な人々
すみやのひとり言・・・
路地猫のひとり言
ヒトは猫のペットである
春待ち日記
たびねこ
ちりめん戯縫
大杉漣の風トラ便り
4にゃん日記+
猫イズム
のらマニア ~長崎ぶらぶら猫~
浅草・銀次親分日記
シェークスピアの猫
ぎんネコ☆はうす
ルドゥーテのバラの庭のブログ
猫と文学とねこブンガク

外部リンク

最新の記事

警部補・碓氷弘一 第2弾
at 2018-11-26 16:21
猫カフェ空陸家2018
at 2018-11-14 18:57
サガン「愛は束縛」 
at 2018-11-02 16:53
白石冬美「猫のしっぽ」
at 2018-11-02 16:10
僕とシッポと神楽坂
at 2018-11-01 17:16

最新のトラックバック

ヘミングウェイ「雨の中の猫」
from ネコと文学と猫ブンガク
高見浩訳「雨のなかの猫」
from ネコと文学と猫ブンガク
一茶の猫俳句
from ネコと文学と猫ブンガク
「波の塔」の猫
from ネコと文学と猫ブンガク
内田百閒の広告
from ネコと文学と猫ブンガク
キャットサロンの猫
from A Cat, a Camer..
キャットサロン(A Sa..
from 猫と文学と猫ブンガク
日経新聞・フィギュアの世..
from ナチュラル&スローライフ

ご注意 notice

野球川柳、写真、英文記事等は無断転載禁止。 コメント下さった方、有難うございます。

ライフログ


芥川龍之介全集〈5〉 (ちくま文庫)


猫に時間の流れる (中公文庫)

検索

タグ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

猫
本・読書

画像一覧

サガン「悲しみよ こんにちは」

「太平洋の防波堤 /愛人 ラマン/ 悲しみよ こんにちは」マルグリット・デュラス  田中倫郎・清水徹訳/フランソワーズ・サガン Françoise Sagan、朝吹登水子訳、
池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 全30巻、河出書房新社

 以下、原文より抜粋。
https://www.goodreads.com/work/quotes/1708708-bonjour-tristesse
http://d.hatena.ne.jp/gkmond/20070728/p1


e0265768_16294467.jpg






「“A Strange melancholy pervades me to which I hesitate to give the grave and beautiful name of sorrow. The idea of sorrow has always appealed to me but now I am almost ashamed of its complete egoism.
I have known boredom, regret, and occasionally remorse, but never sorrow.
Today it envelops me like a silken web, enervating and soft, and sets me apart from everybody else.” 」

和訳の抜粋。冒頭部分。

「ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。
その感情はあまりにも自分のことだけにかまけ、利己主義な感情であり、私はそれをほとんど恥じている。」
「私は突然、騒がしい晩餐や、
南米人たちや、エルザたちを軽蔑した。優越感と、自尊心が私を襲った。」

456-457p
「 1
  (略) その夏、私は十七だった。(略)私のほかに、父とその情人のエルザがいた。(略)
なぜなら、父にとって女が必要だということも知っていたし、他方エルザが私たちの邪魔にならないことも知っていたから。」

460p
「(略)『(略)僕の可愛い奴、お前は野生の小猫のようだよ。(略)』(略)『なぜアンヌを呼んだの? そしてどうしてあの人は承知したんでしょう?』」

462p
「2 
(略)アンヌはものごとをはっきりとさせ、(略)彼女は良い趣味と繊細さの境界線をはっきり置いた。」

493p
「『僕の可愛い小猫さん、僕はお前がよろこぶだろうと思ってたよ』と父が言った。(略)
『こっちにおいで、僕の小猫さん』と父が言った。
(略)実際に私は彼らにとって一匹の猫、小さな愛情の深い一匹の動物でしかないのだ、と絶え間なく考えていた。」

498p
「『誰だい、その男の子は? 僕の小猫ちゃん、(略)不良に気をつけなくちゃいけないよ。(略)』父がこういう方向に動いてくれなくてはならなかった。」

 
何年ぶりで読んだのだろう。
サルトルの小説を読んでいたら、この作品もそんなに時代背景が隔たっているわけではないので、久々に思い出した次第。
ジーン・セバーグ主演の映画は、エルザを演じたミレーユ・ドモンジョ以外は、デヴィッド・ニーブン、デボラ・カーといった英語圏の俳優ばかりだったので、おそらく英語で演じられた作品だったように思う。
TVで放映されたものを何となく見ただけだったので、うろ覚えだけれど。

日本の、TVドラマ版はアンナに相当する女性を演じた南田洋子が主演のような扱いだった。
というか、ショートヘアが似合う若い女優も、エルザに相当する富士真奈美も、女中役(原作よりも大きな扱い)の賀原夏子(良家の女中頭を演じたら天下一品!)も良かったのだが、南田さんが圧巻であった。
知的で品が良く、決して言葉を荒らげることはないのだが、威厳があって、だらしのない?生活を送っていた父娘はやんわりと支配されていってしまう。
映画版のデボラ・カーよりも原作のアンナ像を的確に捉えていたと思う。

何しろ、最初はサガンの作品だと気がつかずに、三島由紀夫の作品をいくつか併せて書かれた脚本のドラマなのか、と勘違いしたくらいだ。
それとも三島がサルトル、カミュ、サガンといったフランスの、当時の比較的若い作家たちに影響された部分もあったのだろうか。

三島の「女神」という短篇が、「悲しみよ こんにちは」を思わせるところがある。
洗練された意地の悪さといった小事件。
都会の裕福な家庭を題材にしたら、そういった内容になりやすいのかもしれない、偶然に。

映画版の情報、WIKIより
デボラ・カー、デヴィッド・ニーヴンジーン・セバーグミレーヌ・ドモンジョジェフリー・ホーンジュリエット・グレコ
TBS テレビ ドラマ  競作女優シリーズ  悲しみよこんにちは  南田洋子  梓英子



e0265768_1727277.jpg

e0265768_17272256.jpg



太平洋の防波堤/愛人 ラマン/悲しみよ こんにちは (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-4)

フランソワーズ・サガン,マルグリット・デュラス/河出書房新社

undefined




Bonjour Tristesse

Francoise Sagan/Presse Pocket

undefined




[PR]
by suezielily | 2018-10-05 17:58 | 文学