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関川夏央「猫たちの合唱」

 
 関川夏央の「文学は、たとえばこう読む」の「猫たちの合唱―― 群よう子『たかが猫、されどネコ』」より、抜粋。

猫とネコとふたつの本棚
https://nekohon.jp/

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169-171p 
「 私も猫といっしょに暮していた。(略)
 越して間もなく一匹の猫と畑の中で出会った。キジ猫で、まだ若い。三ヵ月くらいだろうか。(略)
目を輝かせてにゃあと鳴いた。それ以来家に居ついた。(略)
 彼は散歩も好きだった。(略)
あとになり先になりして集積場まで行き、夜の中を見すかした。(略)
 一年ほどのちに彼の姿は消えた。どこを捜しても見つからない。(略)
女友達が、こんなことをいった。
『名古屋の方へ修業しに行ったのよ。
見込みのある猫は、そのあたりのお寺で技を磨くことになっているのよ。(略)』
 私は涙を拭いて、わずかに憂いを解いた。
体も心も鍛えた彼が、立派な猫になって帰ってくる日を夢想した。
『忽然と姿を消した猫は、みんな木曽の御岳に登って修業をしている』
と群よう子さんは書いている。
 そうだ、と私は膝を打った。やっぱり『名古屋の方』なのだ。さすがは群さんだ。
(ランティエ叢書、二〇〇一年五月)」

 関川夏央氏はヘミングウエィの「雨の中の猫」についても、ネット上に解説を掲載しておられる。
「 仔ねこは妻自身のようだった。
それは保護すべき対象であり、また、ふたりの間の隙間を埋めるはずの、やわらかくてあたたかい何ものかだった。
彼らの年齢であった頃の私が、旅行中みたいな不安定な気分でいたのは、失業のせいだ。
彼女の帰りを、毎日ねこといっしょに待っていた。
つまり私は、この小説での妻に似た立場だった。
 だが仕事が見つかり、それに熱中するようになると、ねこを構うことをやめた。
かわりに彼女がねこを愛した。
別れて30年にもなるが、わたしもまた『雨の中のねこ』を見失ったのだ。」

「彼らの」というのは、小説のなかのヘミングウエィらしき男性と、その妻らしき女性である。
関川氏は「ねこ」と記述している。

関川氏が引用している「雨の中の猫」については、ご自身の飜訳なのか、誰か他の方の飜訳なのかはこのサイトでは分からない。
ただ、関川氏は「ねこ」と解釈しておられるということだろう。

短い小説であるし、語数も少なく、語彙も平易なのだが、書かれている内容は深い。
「雨の中の猫」を高く評価する作家や読者は、多い。


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by suezielily | 2018-10-15 18:13 | 猫書籍