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モーリヤック「パリサイの女」


フランソワ・モーリヤックの「パリサイの女」、春秋社、石川宏訳、François Charles Mauriac(1885年- 1970年)、 
「モーリヤック著作集 全6巻」 のうち第5巻、「小説Ⅴ・評論Ⅲ」、遠藤周作編集。
他に「小羊」、「つまずきの石」中條忍、中島昭和訳
 以下、本文より抜粋。


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22-23p
「 義母というのは、相手をいったん悲嘆の淵に沈めると、
すぐあとで唐突な好意を示して、その淵から引き上げてやるのが好きな人間である。」
「 ミルベルは(略)級友よりはるかに年長に見えた(実際は二年遅れている)。
品行の悪さよりも、たぶんこの年齢差のため、ミルベルは孤立していたのである。」
34-35p
「不愉快だったのは、ミシェールがその日までわたしにしか示さなかった秘密めかした口調で、ジャンにひそひそ話しかける態度だった。(略)
姉はあんなやつと付き合ってはいけない。義母にそういおう。(略)
ジャンとの交際をやめ、二度と会わぬほうがましなくらいだ。」
45p
「カルー神父はこう記した。『家のなかに猫を一匹飼っている。
その猫は椅子ひとつ動かさず書斎に出入りし、(略)スープをがぶがぶ飲む。(略)こ
ちらの優しさあの子に憎まれている……(略)」
52-53p
「ブリジット・ピヤンはほろ苦い口調で呟いた。
『ねえ、ルイ。わたくし他の人の魂の救いのことで(略)
取り得の無い人間のためにむだに費やした時間のことを思うと(ほんとうにむだであったかどうかは、神さまにしかわからないけれど)。
偉大な魂の試練とは、闇の中で、自分より劣った低い精神の持主のために身を磨り減らすことなのね……」
「義母が(略)ピュイバロー先生をあしざまに罵ったのだ。(略)
というのも、オクタヴイーとの結婚を決意するに至った理由を告げたところ、義母は(略)
求められるままに犠牲になることにしましょう、と答えたらしいのである……
『ブリジットさん、(略)犠牲云々の話ではないでしょう…… この件はわたしだけの問題です……』」
56-57p
「『ママに会ったことはないよな? なかなかの美人だぞ』と、ジャンは(略)
『(略)きみのお義母さんにお礼を言いに来る予定なんだ。(略)』」
「 このような言葉の端々に窺えたのは、帝政期の知事の娘だったブリジットにとって、
ジャンの母親が挨拶に来るというのはたいへん重要らしいということである。
伯爵夫人の両親の時代なら、ブリジットの両親など見向きもされなかったのであろう。」
65p
「(略)いともほっそりして若々しい女性が、十七歳の大きな男の子の母親であることにわれわれが驚いているのを見て、ジャンは嬉しがっていた。」
 
登場人物は多いのだが、書き分けが見事だ。

モーリヤックの「テレーズ・デスケルウ」があまりにも完璧な内容だったので、他の作品にはそう期待できないかと危惧したのだが、そんなことはなかった。

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by suezielily | 2019-06-07 16:29 | 文学 | Trackback
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